資産運用を始めようと考えている方の中には、その選択肢の1つとしてロボアドバイザーを検討している方は多いかと思います。
今や人工知能がお金を上手く運用してくれる時代になってきたので、自分で考えたり管理する必要性もほとんどなく、誰でも資産運用が手軽にできるようになっています。
ロボアドバイザーはこれからメジャーな投資法になってくるんじゃないかと思います。
各サービスによって自動化の度合いや提供されている機能もそれぞれ違うので、どのロボアドバイザーが自分に合っているのか迷うこともあるでしょう。
そこで今回は、これからロボアドバイザーを利用して積立運用を行っていこうと考えている人向けに、サービス10社を徹底比較しておすすめできる積立先をご紹介します!
ロボアドバイザーがおすすめできる理由
人間は感情を持っているので相場が高騰したり暴落したりすると、正常な判断ができずに最適な資産運用ができないことも多いですよね。
それからすぐに市場が安定して高騰したりするので、利益機会の損失を味わったことがある方も多いのではないでしょうか。
ロボアドバイザーならそんな心配は一切ないので、相場がいくら変化しようと淡々と最適な積立を進めてくれます。
自分であれこれ考えると時間もかかって仕方ないですし、完全に自動化してしまった方が時間の節約にもなりますね。
プロに依頼するより遥かに低コスト
自分で運用できない方は金融のプロに依頼していることも多いと思いますが、依頼する手間がかかることと手数料も高めになっています。
例えば10万円を運用した場合は年間で2,700円の手数料がかかる計算です。
同じように10万円を運用した場合は年間で1,000円の手数料なので、かなりの低コストになっています。
ロボットが運用プランの提案や運用を行っていくので、人件費的なものが必要ないですから低コストを実現できるのも当然ですね。
ロボアドバイザーの運用タイプについて
- 投資一任型:運用を完全に自動化
- アドバイス型:運用プランの提案を自動化
それではわかりやすく解説していきますね。
運用タイプ①:投資一任型
投資一任型は運用プランの提案から買い付け、リバランスなどをすべて一任してロボアドバイザーに託すタイプになります。
最初に簡単な質問に答えて運用プランと積立設定をしたら、あとは完全に放置しても自動で資産運用を行ってくれるので、日々忙しい方でも手間なく利用できる特徴があります。
運用時にかかる手数料は基本的に1%程度と安く設定されています。
運用タイプ②:アドバイス型
そしてアドバイス型は運用プランの提案までをロボアドバイザーが行い、そこから買い付けや運用資産の調整などは自分自身で行うタイプです。
提案された内容をもとに、最終判断は自分で決定して運用を進めていくことになるので、初心者には少しハードルが高くなります。
ただ、手数料は0.5%以下のところもあるので、投資一任型よりも運用コストを安くすることができます。
ロボアドバイザー選びで意識することは?
ロボアドバイザーはすでに多くの企業が提供を開始している状況なので、どこが使いやすいのか、上手く資産を増やしていけるのかが気になるところかと思います。
それぞれのサービスによって、ポートフォリオ(投資信託の組み合わせ)も違ってくるので、運用時の利益率に関しては比較するのは難しい面があります。
- 運用タイプがどっちなのか
- いくらから積立できるのか
- 手数料はどのくらいなのか
ロボアドバイザーは長期的な資産運用をイメージしているので、これから10年・20年と利用していくことになります。
なので自分のスタイルに合った運用タイプ、毎月積立していける最低金額、運用時の手数料の差は非常に重要なポイントになってきます。
この辺の違いを意識して、運用するロボアドバイザーを選ぶようにしていくのがいいかと思います。
ロボアドバイザー10社の手数料比較表
サービス名/ 運用タイプ | 最低投資額/ 最低積立額 | 手数料(年率)/ 運営会社 |
ウェルスナビ 投資一任型 | 10万円 1万円 | 預かり資産の1%(現金部分を除く、税別) ウェルスナビ株式会社 |
THEO(テオ) 投資一任型 | 1万円 1万円 | 預かり資産の0.65~1%(税別) お金のデザイン |
楽ラップ 投資一任型 | 1万円 1万円 | 0.963% 楽天証券 |
ON COMPASS 投資一任型 | 1,000円 1,000円 | 預かり資産の0.925%(税別) マネックス証券 |
ダイワ ファンドラップ 投資一任型 | 1万円 1万円 | 1.08% 大和証券 |
クロエ 投資一任型 | 1万円 1万円 (手動積立) | 0.88% エイト証券 |
投信工房 アドバイス型 | 1万円 100円 | 0.30%(税別) 松井証券 |
マネックスアドバイザー アドバイス型 | 5万円 1万円 | 0.5% マネックス証券 |
ポートスター アドバイス型 | 1万円 1万円 | 0.54% 三菱UFJ国債投信 |
スマートフォリオ アドバイス型 | 1万円 1,000円 | 0.67% みずほ銀行 |
最低積立額は平均して1万円のところが多いですが、最安は投信工房の100円からになりますね。
投資一任型だと「ウェルスナビ」か「THEO」が特に人気を集めています。
積立先としておすすめのロボアドバイザー
おすすめ①:ウェルスナビ
- 運営会社:ウェルスナビ株式会社
- 運用タイプ:投資一任型
- 初期投資額:10万円~
- 最低積立額:1万円~
- 手数料:預かり資産の1%(現金部分を除く、年率・税別)
ロボアドバイザーの中で最も有名で、預かり資産・運用者数ともにNo.1の実績を誇っているのが「ウェルスナビ」です。
※実績の出典元:一般社団法人日本投資顧問業協会「契約資産状況(最新版)(2019年9月末現在)」より。
私が真っ先に利用したロボアドバイザーでもありますが、初心者でも非常に使いやすい設計で「スマホアプリ」にも対応していてかなり便利ですね。
初期投資額は以前まで30万円だったのが、現在では10万円からと始めやすい金額になっていますが、他のサービスと比べるとまだ少し高い面はあります。
ですが、世界レベルの資産運用を全自動で誰でも行えるので、まずはウェルスナビから始めるのがおすすめですよ!
▼最短1分で無料診断▼
おすすめ②:THEO(テオ)
- 運営会社:お金のデザイン
- 運用タイプ:投資一任型
- 初期投資額:1万円~
- 最低積立額:1万円~
- 手数料:預かり資産の0.65~1%(年率・税別)
ウェルスナビとよく比較されることが多いですが、「THEO」も負けず劣らずの人気ロボアドバイザーです。
THEOは世界中を投資対象としていて、ウェルスナビよりも株式・債券・不動産などの幅広い投資でリスクを分散することができます。
投資一任型だとウェルスナビかTHEOで迷われることも多いですが、少額から手軽に始めたい方はTHEOがおすすめですね。
また、「THEO Color Palette(テオ カラーパレット)」という新手数料体系の導入により、業界最低水準を誇る安さを実現していることも大きな魅力。
運用コストはできるだけ抑えたい…という方にも、THEOは向いていると言えます。
▼5つの質問に答えるだけ▼
おすすめ③:ON COMPASS
- 運営会社:マネックス証券
- 運用タイプ:投資一任型
- 初期投資額:1,000円~
- 最低積立額:1,000円~
- 手数料:預かり資産の0.925%(年率・税別)
大手の証券会社であるマネックス証券が提供している「ON COMPASS(旧マネラップ)」は、1,000円からの少額スタートができる手軽なロボアドバイザーです。
無理なく自分のペースで長期資産運用ができることが魅力ですね。
ON COMPASSでは、コスト水準が非常に低い国内外ETF(上場投資信託)を選定し、低コストでの運用を可能にしています。
また、運用にかかる手数料は預かり資産の0.925%(年率・税別)のみなので、シンプルでわかりやすいのもありがたいところです。
1,000円単位から始めることができるため、資産運用を負担なく長期的に行いたい方はON COMPASSがおすすめですね。
▼1,000円から始めるおまかせ運用▼
おすすめ④:投信工房
- 運営会社:松井証券
- 運用タイプ:アドバイス型
- 初期投資額:1万円~
- 最低積立額:100円~
- 手数料:0.30%(年率・税別)
「投信工房」は大手の松井証券が提供していて、アドバイス型の中で自動リバランスを初めて導入したロボアドバイザーです。
通常のアドバイス型では運用プランの提案まででしたが、この投信工房なら運用中の資産を自動的にリバランスで最適化してくれます。
手数料も年間平均0.30%(2020年4月3日時点の数値)ほどと割安ですし、100円からの小銭積立ができるのも大きな特徴ですね。
少額投資非課税制度の「NISA(つみたてNISA含む)」とも連携できるので、税金対策も合わせてコストダウンが狙えるサービスとなっています。
▼100円から始める資産運用▼
まずはどのロボアドバイザーで始めたらいい?
いきなりアドバンス型を利用するのは少しハードルが高いと感じる人もいるでしょうし、まずは全自動で運用をお任せできる投資一任型で慣れるのがいいでしょう。
管理も非常に楽なので仕事で忙しい方でも、投資に時間を割く必要がないので日々の生活に負担なく運用できます。
また、毎月の積立投資は銀行口座からの引き落としで自動的に行うよう設定ができるので、入金を行う必要もなく便利ですよ。
資産運用はリスク分散が絶対条件
ロボアドバイザーで資産運用を行う場合は、自動的に最適なポートフォリオに調整してくれるので、リスクが分散できるように上手く運用してくれます。
ただし、それでも市場の変化によって元本割れになることもあるので、一度に大金を投資するのはリスクが高くなります。
最初の方でも少しお伝えしましたが、ロボアドバイザーは長期運用で資産を増やしていくことを目的としています。
つまり、「時間的リスクの分散」も考慮して運用していくのが望ましいと言えます。
投資商品は値動きによって常に価格が変動する為、短期的に見るとマイナスになることもよくあります。
ですが、毎月淡々と積立を進めていけば、将来的には安定して資産が増えているというのが長期運用のメリットでもあります。
なので、短期的な資産の変動に一喜一憂せずに、長期的な投資による時間的リスクを分散して、資産運用を行っていくことを考えるのがいいでしょう。
ロボアドバイザーの比較まとめ
資産運用の積立先としてロボアドバイザーの選択肢も出てきたので、これから認知度も高くなればさらに需要も増えるかもしれませんね。
AI(人工知能)も日々進化しているので、ロボアドバイザーの性能も向上する可能性もありますし、今後の期待も膨らみます。
非常に手軽で便利な面も多いので、まずはウェルスナビやTHEOから積立投資を始めてみて下さい。
▼運用実績も公開しています▼