資産運用を始めるにあたって、数ある金融商品の中から投資信託を選ぶ人は増えてきています。
私自身も投資信託に少額からコツコツ積み立てを続けていますが、初心者の場合はまずどの銘柄に投資すればいいかで迷うことは多いですよね。
投資信託はリターンやリスクがそれぞれ異なりますし、運用時にかかる手数料にも差があるので銘柄選びはかなり重要になってきます。
資産運用の基本である「長期・積立・分散」投資では、特にコスト面が安いインデックスファンドが初心者におすすめですね。
運用が長期になれば、コストの違いで得られるリターンにも大きく影響してきます。
そこで今回は、投資信託ファンドの選び方から初心者におすすめの銘柄をわかりやすく解説していきます。
そもそも投資信託とは?
まずは投資信託について簡単におさらいしておきますね。
投資信託とは、投資家から集めたお金で金融のプロが投資・運用を行い、運用で得られた利益に応じて投資家に分配される金融商品です。
特に投資初心者が始めやすい特徴があり、主に以下のようなメリットがあります。
- 少額(100円~)から投資できる
- 基本ほったらかしで積み立てできる
- プロが運用するので専門知識は不要
- 1銘柄で複数企業や国に分散投資できる
このように、少額から始められる手軽さや投資家は投資信託銘柄を選ぶだけでいいため、知識・経験や投資テクニックなどは必要ありません。
また、1つの銘柄を購入すれば株式・債券などに分散投資できるものもあり、管理がラクで手間がかからないことも魅力ですね。
投資信託は「投資のしやすさ」で初心者に選ばれることが多い金融商品と言えます。
投資信託の投資先によるリスク・リターンの違い
※投資対象ごとのリスクとリターンの一般的なイメージであり、実際の運用結果とは異なる場合があります。また、将来の運用成果等を保証するものではありません。
投資信託は一定の投資対象ではなく、国内外の地域・企業や異なる資産へ投資することができます。
一般的によく知られているのは株式・不動産(REIT)・債券でしょう。
この他に金・プラチナなどに投資できる「コモディティ」もあり、株式相場が下落傾向にある場合などのリスクヘッジに向いていますね。
このように、投資対象によってリスク・リターンの比率は変わってくるため、自分の運用スタイルに合った投資信託を選ぶことが大切です。
例えば、とにかくリスクを取って「攻めの投資」をするなら株式中心、できるだけリスクを抑えて「守りの投資」をするなら債券中心という感じです。
投資信託には複数資産へ均等に分散できるバランス型ファンドもあるので、状況に合わせて活用していくのもいいですよ。
おすすめ投資信託の選び方①【手数料の安さが重要】
投資信託を選ぶときにまず知っておくべきは、どんな手数料・コストがかかってくるかです。
- 購入時手数料:買うときにかかるコスト
- 信託報酬:保有中にずっとかかるコスト
- 信託財産留保額:解約時にかかるコスト
- 隠れコスト:保管・監査等の見えないコスト
基本的にはこの4つが投資信託のコストですが、投資家が負担することになる手数料面は安いに越したことはありません。
ノーロードファンド(購入手数料ゼロファンド)を選ぶ
投資信託には大きく分けて「ロードファンド」と「ノーロードファンド」があります。
ロードファンドは購入時手数料がかかるため、運用を始める前から損をすることになります。
利用する金融機関によっては購入時手数料をキャッシュバックしてくれる場合もありますが、基本は無料のノーロードファンドがおすすめですね。
特に定期的に積み立て購入する場合には、購入時手数料があると負担も大きくなりますから、投資信託を選ぶときには注意しましょう。
信託報酬が低コストな銘柄を選ぶ
投資信託のコストで最も注目すべきは「信託報酬」です。
信託報酬とは、投信会社・販売会社・受託会社に支払う手数料のことですね。
投資信託を購入して運用している間はずっと支払うコストになり、選ぶ銘柄によって信託報酬が違ってきます。
一般的にはアクティブファンドは年率1%以上になることが多く、インデックスファンドは年率1%未満になる傾向があります。
投資信託の運用が長期になれば0.1%の違いでもリターンに大きく影響してくるので、ここのコストを甘く見てはいけませんね。
投資信託でリターンを伸ばす上では、信託報酬が低コストのファンドを選ぶことが必須と言えます。
わかりにくい「隠れコスト」に注意
実は保有中にかかる信託報酬以外にも、「隠れコスト」と呼ばれる見えにくい手数料も発生します。
隠れコストは、売買委託手数料や保管・監査・印刷費用といった目論見書には記載のない手数料ですね。
信託報酬+隠れコストを合わせた「実質コスト」を把握するには、投資信託の運用報告書を確認する必要があります。
これは楽天・全米株式インデックス・ファンドの運用報告書に記載された実質コストです。(運用期間は2017年9月29日~2018年7月17日の291日間)
「信託報酬0.097%+隠れコスト0.106%」であることがわかりますね。
1年間の実質コストを計算するには…
隠れコスト÷対象期間(日数)×365日=年間隠れコスト
目論見書の年間信託報酬+年間隠れコスト=年間実質コスト
隠れコストは運用報告書を見ないとわからないので見落としがちですね。
なお、運用がスタートしたばかりの投資信託に関しては、運用報告書がなく実質コストが確認できないので注意しておきましょう。
おすすめ投資信託の選び方②【分配金なしがGOOD】
投資信託の中には、毎月分配金が支払われるファンドもあります。
一見すると、定期的な不労所得が受け取れるイメージで儲かる感じがしますよね。
ですが、結論を言うと毎月分配型のような投資信託はおすすめしません。
分配金が貰えるファンドは、運用が好調であれば利益から分配金が支払われますが、マイナス時は投資家から集めた元本から支払われる仕組みです。
なので、実際は「資産の切り崩し」となってしまい、今後はさらに利益が少なくなる可能性もありますね…
知らず知らずのうちに損をしている、という事態にもなりかねません。
将来的な利益が目的であれば、分配金が出ない投資信託にコツコツ積み立てするのが理想的です。
利益は受け取らず再投資に回すことで「複利効果」も効いてくるので、投資信託を選ぶなら「分配金なし」がおすすめですね。
おすすめ投資信託の選び方③【純資産の大きさも要確認】
投資信託を評価していく上では、純資産総額の推移も重要なポイントになってきます。
純資産総額が順調に右肩上がりを続けているなら、それだけ利益が増えていることや投資家から資金が集まっていると判断できますね。
資産規模が大きく伸びているほど、人気が集まりやすいファンドであることの証明にもなります。
逆に純資産総額があまりに小さすぎると、ファンドの運用が困難になって強制的に運用が止まる「繰り上げ償還」が起こる可能性も…
資産価値がいきなりゼロになるわけではないにしても、売却を余儀なくされる状況になることは避けたいですよね。
投資信託は長く運用することが基本となるため、純資産に問題がないかも必ずチェックしておくのがいいでしょう。
また、新規に登場したファンドは規模が小さく優良ファンドか見極めが難しいので、よほど有名どころでもない限りは様子を見た方がいいかと思います。
純資産総額で判断する目安としては、
- 最低10億円以上
- できれば50億円以上あると安心
運用が開始され、2年ほど経過して順調に伸びている場合は検討できるファンドと言えます。
純資産50億円というのはつみたてNISAの選定条件でもあるので、ここをひとつの目安にするのがいいですね。
【初心者向け】投資信託のおすすめ銘柄7選
ここからは初心者向けのおすすめ投資信託銘柄をご紹介しますが、その前に「投信ブロガーが選ぶFund of the Year」を知っていますか?
「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 」とは?
投資信託について一般投資家の目線でつねに考え、情報を集め、ブログを書いている投信ブロガーたち。投資信託の事情通である彼らが支持する投資信託はどれか?
証券会社の宣伝やうたい文句にまどわされず、自分たちにとって本当によいと思える投資信託を投信ブロガーたちが投票で選び、それを広めることで「自分たちの手でよりよい投資環境を作っていこう!」というイベントです。
これは個人投資家が数ある投資信託の中から選んだランキングをチェックすることができます。
2007年から毎年ランキングが発表されていますが、投資初心者の方を含めファンドを選ぶときの参考になりますよ。
それでは投資信託の選び方を踏まえた上で、個人的におすすめな銘柄をご紹介していきますね。
【米国株式】楽天・全米株式インデックス・ファンド
基本情報 | |
設定日 | 2017年9月29日 |
投信タイプ | インデックス型 |
純資産総額 | 560.35億円 |
購入手数料 | なし (ノーロード) |
信託報酬 | 0.1596% |
実質コスト | 0.292% |
※2019年9月6日時点の情報になります。
投資信託でそれなりにリスクを取って、リターンを狙っていきたい方はアメリカ株への投資が有力な選択肢になってきます。
そこで最も人気を集めているのが、楽天・全米株式インデックス・ファンドですね。
これ1本でアメリカ株式市場全体に投資することができます。
楽天・全米株式インデックス・ファンドは、信託報酬を含めたファンド管理費用は同ジャンルの投信より圧倒的に低いのが魅力です。
アメリカ株への投資なら、この銘柄を選んでおくのがおすすめですよ。
【先進国株式】eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
基本情報 | |
設定日 | 2017年2月27日 |
投信タイプ | インデックス型 |
純資産総額 | 566.39億円 |
購入手数料 | なし (ノーロード) |
信託報酬 | 0.107892% |
実質コスト | 0.184% |
※2019年9月6日時点の情報になります。
eMAXIS Slimシリーズは、低コストをとことん追求している人気ファンドです。
その中でも投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2018で1位にも輝いたのが、このeMAXIS Slim 先進国株式インデックスですね。
アメリカ株をはじめ、イギリス・フランス・カナダなどの先進国へ投資することができます。
eMAXIS Slim 先進国株式インデックスは、先進国株式の投資信託では信託報酬が最安水準なので、長期運用においてはコストをかなり抑えることが可能ですね。
また、eMAXIS Slimは他社に負けないようコストの値下げを実施し、最安水準を常に維持できるように運用されています。
長期投資の強い味方と言えるおすすめファンドですよ!
【先進国株式】<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
基本情報 | |
設定日 | 2013年12月10日 |
投信タイプ | インデックス型 |
純資産総額 | 1,317.97億円 |
購入手数料 | なし (ノーロード) |
信託報酬 | 0.107892% |
実質コスト | 0.196% |
※2019年9月6日時点の情報になります。
先進国株式でもう1つ抑えておきたいのが、<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドです。
こちらもコストの値下げが実施されるので、信託報酬が最安水準になっていますね。
実質コストで比較するとeMAXIS Slim 先進国株式インデックスの方がやや安いですが、個人投資家からの人気が根強い印象です。
ファンドの運営期間も長く安定感があり、純資産総額も1,300億円を超えて順調に伸ばしてきています。
先進国株式を選ぶなら、この2銘柄が基本的な選択肢になりますね。
どちらも優秀な投資信託ですから購入を検討されてみて下さい。
【全世界株式】eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
基本情報 | |
設定日 | 2018年10月31日 |
投信タイプ | インデックス型 |
純資産総額 | 66.30億円 |
購入手数料 | なし (ノーロード) |
信託報酬 | 0.1296% |
実質コスト | 0.227% |
※2019年9月6日時点の情報になります。
全世界株式で人気が高まっているのが、eMAXIS SlimシリーズのeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)です。
日本を含む先進国(アメリカ・イギリス・フランスなど)へ88.3%、新興国(中国・インド・ロシアなど)へ11.7%を投資対象としています。
このジャンルの投資信託では業界最低水準の信託報酬ですね。
ファンドの運用が始まってまだ期間が浅いため、純資産総額は小さいですが人気シリーズということもあり、すでに高い評価を得ています。
先進国だけではなく、新興国にもこれ1本で手軽に分散投資できますから、幅広い国や地域に投資したい方には最適ですね。
【全世界株式】eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)
基本情報 | |
設定日 | 2018年3月19日 |
投信タイプ | インデックス型 |
純資産総額 | 80.96億円 |
購入手数料 | なし (ノーロード) |
信託報酬 | 0.1296% |
実質コスト | 0.222% |
※2019年9月6日時点の情報になります。
全世界株式なら、eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)もおすすめファンドの1つです。
こちらは日本を除いた先進国に87.3%、新興国に12.7%の構成比率になっています。
オール・カントリーと並んで信託報酬は最低水準。
実質コストに関しては大差はありませんが、eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)の方が若干安いですね。
日本株を含めずに海外株の比率を上げたい場合は、こちらの投資信託がおすすめですよ!
【バランス型】eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
基本情報 | |
設定日 | 2017年5月9日 |
投信タイプ | インデックス型 |
純資産総額 | 320.86億円 |
購入手数料 | なし (ノーロード) |
信託報酬 | 0.1512% |
実質コスト | 0.212% |
※2019年9月6日時点の情報になります。
株式資産の他にもバランスよく投資したい…という方も中にはいますよね。
そんな人におすすめなのが、eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)です。
このファンドは今までと違って「バランス型ファンド」になり、以下の8つある資産で構成されています。
- 国内株式
- 先進国株式
- 新興国株式
- 国内債券
- 先進国債券
- 新興国債券
- 国内REIT
- 先進国REIT
これらの資産にそれぞれ12.5%ずつ均等に割り振られるため、偏りがなくバランスの良い投資を行うことができます。
また、複数資産を1つのファンドで運用できるので、別々に管理するよりも手間がかからず、運用コストも抑えられるメリットがありますよ。
これ1本あれば、あれこれ悩むことなく積み立てを続けていくことができますね。
【日本株式】ひふみプラス
基本情報 | |
設定日 | 2012年5月28日 |
投信タイプ | アクティブ型 |
純資産総額 | 5,737.55億円 |
購入手数料 | 主要ネット証券はなし (ノーロード) |
信託報酬 | 【500億円まで】 1.0584% 【500億円を超える部分】 0.9504% 【1,000億円を超える部分】 0.8424% |
実質コスト | 1.031% |
※2019年9月6日時点の情報になります。
投資地域を日本国内メインにしたい方は、ひふみプラスも選択肢の1つになります。
アクティブ型は、インデックス(日経平均株価など)を上回るリターンを目指すファンドです。
ひふみプラスは日本株の資産比率が85%以上あり、主に国内の成長企業へ投資を行います。
トータルリターンを見ると2018年は大きく成績を落としていますが、2017年以前は負けがなくTOPIX(東証株価指数)を上回るリターンになっていますよ。
ひふみプラスは純資産5,700億円を超える人気ファンドですし、投資信託の運用がリターン重視であれば検討しておきたい銘柄の1つですね。
ただ、インデックスファンドよりも高コストで、比較的浮き沈みも大きいことに注意しておきましょう。
投資信託はどこで始めるべき?おすすめの証券会社は?
投資信託への投資を始めるためには、まず取り扱っている銀行や証券会社などの金融機関で口座を開設する必要があります。
ただ、銀行や対面型の証券会社だと手数料が高かったりするため、基本的には使い勝手の良い「ネット証券」を利用するのがおすすめですね。
口座開設費や口座維持費はかからないので、仮に開設してから使わなくなったとしても損をする心配はありませんよ。
開設するなら「楽天証券」か「SBI証券」
ネット証券の中でも楽天証券とSBI証券は特に人気が高く、どちらも投資信託の取り扱い数が他社と比べてダントツで多いです。
また、この2社が選ばれる大きな理由としては、投資信託の「ポイント投資」ができることですね。
- 楽天証券:楽天ポイント投資
- SBI証券:Tポイント投資
使い道がなくて余ってしまったポイントは、投資信託の購入に回せるので非常にありがたいサービスです。
また、ポイント投資ができるだけじゃなく、投資信託を保有しているだけでもポイントが貯まっていくため、運用が長くなるほどお得になります。
どちらで始めるか迷ってしまう場合は、とりあえず両方無料開設してからあとで決めるのもアリだと思いますよ。
ポイントの貯まりやすさなら「楽天証券」一択
実は楽天証券だと、投資信託の積立代金を「楽天カード」決済にするだけで、1%ポイント還元されるサービスも提供されています。
毎月一定額を積み立てしているとポイントがどんどん貯まるので、他社を利用するよりもかなりお得と言えますね。
ポイント還元によって実質的な運用コストも抑えられるため、これを活用しない手はありませんよ!
楽天カードは「年会費永年無料」ですし、持っていない方はこの機会に作っておきましょう。
投資信託を買うなら「つみたてNISA」もおすすめ!
つみたてNISAは2018年から始まった制度で、年間40万円までの投資に対する利益を最長20年間非課税にできるのが特徴です。
ネット証券の一般口座・特定口座で投資信託を運用する場合、利益に対して約20%の税金がかかってきます。
これをつみたてNISAの口座で運用することで、税金ゼロで運用益が受け取れるというわけですね。
年間40万円まではつみたてNISAで投資を行い、超過分は特定口座などで運用するといった使い分けも可能です。
楽天証券やSBI証券などの主要ネット証券では、基本的につみたてNISAにも対応しています。
総合口座開設時に同時申し込みできるので、つみたてNISAの口座も合わせて無料開設するか検討されてみて下さい。
将来に備えるならiDeCo(イデコ)も選択肢の1つ
老後は公的年金だけだと不安…と感じている方には、私的年金制度になるiDeCo(イデコ)もおすすめできます。
iDeCoも投資信託を運用することになりますが、こちらは掛け金が全額所得控除になるメリットがあります。
さらにつみたてNISAと同様に、運用で得られた利益に関しても非課税となるため、iDeCoを始める人も少なくありません。
ただ注意点として、60歳になるまで資産が引き出せないので、融通が利かないことがネックではありますね…
税制メリットは魅力的ですが、気軽に投資信託を始めたい方はつみたてNISAの方がおすすめになります。
投資信託が選べない方はロボアドバイザーが便利
ここまで投資信託の選び方からおすすめ銘柄を解説してきましたが、自分にはハードルが高い…と感じている方もいるんじゃないかと思います。
投資信託を探したり選ぶこと自体が面倒だったりしますからね。
とにかく基本的に何もせず、投資のすべてをお任せしたい…という場合には自動運用ができる「ロボアドバイザー」が向いています。
人気サービスの「ウェルスナビ」や「THEO」であれば、入金するだけであとは自動的に運用してくれますから、ほったらかしでもOKです。
ただ、年率1%程度の手数料がかかってくるので、これを高いと見るか安いと見るかで判断が分かれるところですね。
私も実際に運用を続けていますが、すべて丸投げできることを考慮すれば特に高いとは感じません。
手数料の割引サービスもありますし、実際には1%未満で運用することも可能です。
投資信託を扱う上では、ロボアドバイザーもチェックしておくのがいいかと思いますよ。
投資信託はリスク許容度も意識しよう
投資信託は市場の変化によって価格が上下する金融商品です。
買値より価格が上昇すれば含み益が発生し、逆に買値より価格が下落すると含み損が発生します。
なので、投資信託の運用を上手く続けていくためには、「どこまでリスクを許容できるか」ということも重要になってきますね。
例えば、ある程度のリスクが取れる場合は株式の割合を多めにしたり、リスクを最小限にするなら債券メインで運用するのが一般的です。
許容できないリスクを取ってしまうと、マイナス時に運用を続けていくことができなくなり、精神的にも大きな負担を抱えることに繋がります。
そのため、投資信託のリスク・リターンは自分に適したバランスになるよう意識するのがいいでしょう。
また、生活に必要な資金で投資を行うのはおすすめしません。
投資は「余剰資金」で行うのが鉄則です。
投資信託をこれから始めるなら、銀行に眠っているお金や貯金する予定のお金を使うようにして下さいね。
投資信託ファンドの選び方と初心者向けおすすめ銘柄まとめ
- 購入時手数料がかからない銘柄を選ぶ
- 信託報酬が低コストな銘柄を選ぶ
- 隠れコストに注意しておく
- 分配金なしの銘柄を選ぶ
- 純資産総額が伸びているかもチェックする
ここではできるだけわかりやすく初心者向けに、投資信託の選び方とおすすめ銘柄をご紹介しました。
投資信託は少額から始めることができ、いつでも売却して現金化することができます。
ですが、基本的には将来を見据えて長期的に積み立てを続けていくことが重要なので、緊急時でもない限りは保有しておくのがいいでしょう。
また、優良なファンドに投資できたとしても、一時的に含み損を抱えてしまう可能性はあります。
そういった短期的な結果に一喜一憂してしまうと長期運用は困難になるため、目先のことはあまり気にせず淡々と機械的に積み立てることが大切ですね。
まずは投資信託の運用がいつでも始められるよう、楽天証券やSBI証券のネット証券口座を無料開設しておきましょう!
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