ロボアドバイザーに興味を持っているけど、リスクやデメリットはないのか不安に感じている方は多いかもしれません。
AI(人工知能)が自分に代わって自動運用してくれるのは手間も省けてありがたいことですが、運用に失敗すんじゃないかと心配になることもあるでしょう。
ここではロボアドバイザーのリスク・デメリットについて詳しく解説していますが、メリットも合わせてまとめているので、悪い部分も良い部分も把握できるかと思います。
これからロボアドバイザーで投資を行っていく上で失敗しないためにも、本記事を参考にして頂ければ幸いです。
ロボアドバイザーのリスク・デメリット
リスク①:市場変化で元本割れのリスクがある
ロボアドバイザーの資産運用は投資の一種なので、利益だけではなく損失も出るリスクはあります。
投資商品は市場の変化で価格が常に変動している為、悲観的な時期が続くと一時的にマイナスになることもあります。
ただ、ロボアドバイザーでは様々な金融商品に分散投資を行うことでリスクを軽減させています。
加えて長期的な投資を進めていくことで時間的リスクも減らすことができるので、比較的に元本割れリスクはそこまで高くないと言えます。
リスク②:資産を増やすのに時間がかかる
短期間で数十倍に増やしたいという人は、FX(外為)などでレバレッジをかけたりするのが多いでしょう。
ただし、投資においてハイリターンなところにはハイリスクがつきものなので、大きく損失を出してしまう可能性も高くなります。
対してロボアドバイザーは短期的に大きなリターンは得られない分、長期的に安定して資産を少しずつ増やすことができます。
銀行の定期預金に預けておくよりは遥かに利益率の高い堅実な投資方法になっています。
リスク③:資産運用には手数料(コスト)がかかる
利用者が多く人気の高いロボアドバイザーである「ウェルスナビ」では、預かり資産の1%(現金部分を除く、年率・税別)が手数料になっています。
自分で考えて投資するよりは高いですが、すべてをお任せして投資を自動化できる手数料が1%というのは非常に低コストと言えます。
その理由について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にして頂ければと思います。
年率1%ということは10万円の投資で年間1,000円、100万円の投資なら年間1万円になりますね。
投資の知識がない人にとっては、1%支払えば最適な運用を自動で行ってくれるわけですから、個人的にはかなり安い手数料だと思います。
リスク④:倒産リスクも少なからずある
そんな心配をされることもあるかと思いますが、ロボアドバイザーでは資産が保護されるようしっかり分別管理され、万が一が起きても1,000万円までの補償を行ってくれます。
例えばウェルスナビの公式ページでは以下のように記載されています。
分別管理により全資産を保護
お客様の全資産は、当社が保有する資産と明確に区分して分別管理することにより、万が一当社が破綻しても確実に保護されます。当社では、ETFを世界最大規模の証券保管機関(DTC)に保管・管理し、現金部分は三井住友銀行、みずほ信託銀行およびりそな銀行に信託することで分別管理を行っています。
投資者保護基金による補償
万が一、当社が破綻し、さらに分別管理に不備があった場合でも、返還できないお客様の資産について日本投資者保護基金が1,000万円まで補償します。
引用元:ウェルスナビ公式ページ
リスク⑤:運用益には税金がかかる
これはロボアドバイザーに限ったことではなく、資産運用を行って得た利益に対して「20.315%(所得税15.315%・住民税5%)」が税金として徴収されます。
例えば10万円の元本で運用を開始して20万円に資産が増えた場合、10万円の運用益に対して約20%の税率がかかるので、実質の利益は8万円ほどになるということですね。
運用益を非課税にしたい場合は「NISA」や「つみたてNISA」を利用することになりますが、残念ながらロボアドバイザーとの連携はできないのが現状です。
ここをもう少し詳しく説明すると、「投資一任型」は不可で「アドバイス型」は可能です。
投資一任型
運用プランの提案から買い付け、ポートフォリオ(金融商品の組み合わせ)のリバランスなどをすべて自動で行ってくれるサービス。
アドバイス型
運用プランの提案までを行い、それを参考に自分で買い付けやポートフォリオの配分などを決めていくサービス。
アドバイス型では完全な自動化ができないので、税金については致し方ありませんね。
リスク⑥:一般口座だと確定申告が必要になる
①一般口座
自分で書類を作成して確定申告を行う必要がある
②特定口座(源泉徴収なし)
書類は証券会社が作成してくれるが確定申告は必要
③特定口座(源泉徴収あり)
書類作成から納税まで証券会社が代行してくれるので確定申告は不要
基本的にはロボアドバイザーの口座開設時に上記3つの口座から選択できるので、3番目の「特定口座(源泉徴収あり)」を選んでおけば問題ありません。
注意しておきたいのは、特定口座であっても「源泉徴収なし」を選んでしまうと、確定申告を自分でしなければならないことですね。
面倒な確定申告をしたくないという方は、迷わず特定口座(源泉徴収あり)を選ぶようにしましょう。
ロボアドバイザーのリスク・デメリットは特に問題なし!
ここまでロボアドバイザーのリスク・デメリットについて解説してきましたが、内容をまとめるとこのようになります。
リスク・デメリットのまとめ
①市場変化で元本割れのリスクがある
分散投資・長期投資・積立投資でリスクを軽減できる
②資産を増やすのに時間がかかる
長期的な資産の構築が目的なので短期的に増えるものではない
③資産運用には手数料(コスト)がかかる
全自動で投資をお任せできるコストが年率1%は安いと言える
④倒産リスクも少なからずある
分別管理・1,000万円まで補償の2重保護がある
⑤運用益には税金がかかる
ロボアドバイザーだけに限ったことではない
⑥一般口座だと確定申告が必要になる
特定口座(源泉徴収あり)を選べば確定申告は不要になる
以上のようにそれぞれの内容を見ていくと、特別大きな問題ではないということがわかります。
ロボアドバイザーの人気が高まってきているのは、こうした理由があるのかもしれませんね。
ロボアドバイザーのメリットも知っておこう
メリット①:投資に時間を使う必要がない
投資一任型のロボアドバイザーなら、簡単な初期設定と入金さえすればあとは全自動で投資を行ってくれます。
ポートフォリオに合わせて金融商品の買い付けから売却、資産配分のバランスが崩れたら定期的に自動リバランスを行い、資産配分の最適化もこなしてくれます。
毎月の積立投資も金額を指定するだけで、決まった日に自分の口座から自動引き落としで積み立てることができるので、完全放置で運用することができます。
好きなことに時間を使いながら資産運用も行えるというのが、ロボアドバイザーの大きな強みと言えるでしょう。
メリット②:投資の知識は全くいらない
これから初めて投資をするという方でも、手軽に始めることができるのがロボアドバイザーです。
実際に投資をするのはプロのように優れたロボットなので、自分はその姿を近くから見ているイメージになりますね。
今はロボットに資産運用を任せっきりでも、資産状況などを確認していくうちに少しずつ自然と知識もついていくものです。
意味が理解できるようになれば投資もさらに楽しくなりますが、いきなり知識から入ると投資を始めるのに時間がかかってしまいます。
そこでロボアドバイザーなら気軽に実践しながら投資を学べるので、非常に効率的な面も兼ね備えていると言えます。
メリット③:相談などのやり取りをする必要がない
一般的にプロの専門家に資産運用を依頼するとなると、運用プランや投資の方向性などを相談したりする必要があります。
こうしたやり取りは手間もかかるので、仕事などで忙しい人だとなかなか時間を作ることも難しいでしょう。
その点、ロボアドバイザーは「対人」ではなく「対ロボット」になるので、不要な手間は排除してスムーズかつ迅速な資産運用を行っていくことができます。
また、プロの専門家だと何かと気を使ってしまうことがあるかもしれませんが、ロボットであれば気軽な気持ちで利用できますよね。
メリット④:少額から手軽に始められる
投資はまとまったお金がないとできないイメージがありますが、実は1万円から始めることができるロボアドバイザーもたくさんあります。
今最も注目されている「ウェルスナビ」は初期投資が10万円からで積立は1万円から、人気の高い「THEO(テオ)」は初期投資も積立も1万円からになっています。
少額投資ができるということで、ロボアドバイザーは初心者でも比較的参入しやすくなっています。
こうしたお手軽感もおすすめできるポイントの1つですね。
メリット⑤:自分に適した資産配分に最適化してくれる
資産運用を開始する前に年齢や資産状況、リスク許容度などの簡単な質問に答えることで自分に適した資産配分を提案してくれます。
ロボアドバイザーが自動的に運用しますが、自分用に最適な内容で投資を行ってくれるようになっています。
自分であれこれ考えなくても株式や債券、不動産などにしっかり分散投資してくれるので、これはとても助かりますね。
資産配分は上手く調整しないと利益を出すのが難しい面がありますが、それをロボアドバイザーが的確に振り分けてくれるので、投資初心者でも利益を上げるのが容易になります。
メリット⑥:24時間365日いつでも出金できる
ロボアドバイザーはいつでも預かり資産を引き出すことが可能で、早ければ最短3営業日で口座にお金が振り込まれます。
出金手数料が無料になっているところも結構多いですね。
出金制限がある投資も存在するので、一度預けたら一定期間は引き出せなくなることもあり、解除されるまで待たなければいけません。
それに対してロボアドバイザーは自由に出金依頼が行えるので、そんな心配をする必要はありませんね。
メリット⑦:必要最低限の手数料だけで済む
リスク・デメリットの方で1%ほどの手数料がかかるとお伝えしましたが、それ以外に関する手数料は基本的に無料となっていることがほとんどです。
実際にどんな手数料が無料になっているのかというと、
- 売買手数料
- 為替手数料
- 為替スプレッド
- 信託財産留保額
- 自動積立
- 自動リバランス
- クイック入金
- 出金手数料
- 口座開設
このような項目に手数料をかける必要がないので、ロボアドバイザーの運用に必要な最低限の手数料だけで済みます。
プロに依頼すると他にも手数料を取られる場合が多いので、低コストで運用するならロボアドバイザーが最適でしょう。
ロボアドバイザーはとにかくメリットが多い
ロボアドバイザーのメリットについての内容をまとめておくと、
メリットのまとめ
①投資に時間を使う必要がない
運用は全自動なので忙しい人でもできる
②投資の知識は全くいらない
優れたロボットが投資を代行するので未経験者でも簡単
③相談などのやり取りをする必要がない
対人ではなく対ロボットなので手間がかからない
④少額から手軽に始められる
1万円~10万円あれば誰でも資産運用ができる
⑤自分に適した資産配分に最適化してくれる
金融商品を選ぶ必要がなく最適な組み合わせを考えてくれる
⑥24時間365日いつでも出金できる
出金がスピーディかつ自由度が高いので安心できる
⑦必要最低限の手数料だけで済む
無駄なコストがかからないので利益率も高まる
こうして見るとほんとに手軽な面がたくさんあることと、どんな方でも気軽に利用できることがわかりますね。
投資経験や知識がなくてもOK、毎日仕事や家事・育児で忙しくてもOK、少額から始めてやめたくなったらいつでも出金してOKと、ロボアドバイザーは非常に使いやすいサービスです。
初めてに最適なロボアドバイザー
今までに投資経験がなく、これから初めてロボアドバイザーを利用するという方は、「ウェルスナビ」から始めるのがいいでしょう。
誰でも使いやすいサイト設計と感覚的に資産管理ができるスマホアプリもあり、いつどこにいても資産状況を気軽にチェックできます。
初期投資額は10万円からと少しまとまったお金が必要ですが、毎月の積立は1万円から自動で行っていくことが可能です。
利用手数料は1%と他のロボアドバイザーと同様に低コストですが、ウェルスナビは長期的に投資を続けていくほど手数料が安くなっていきます。
これは長期割というサービスなんですが、50万円以上の預かり資産になると6ヶ月ごとに0.01%ずつ、200万円以上になると0.02%ずつ割引されていきます。
最大0.90%まで手数料を安くすることが可能なので0.1%もお得に運用できますね。
まずはウェルスナビでロボアドバイザーを体験されてみることをおすすめします!
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ロボアドバイザーのリスク・デメリットまとめ
ロボアドバイザーでの資産運用は長期投資なので、一気に大きく資産を増やすことはできませんが、できるだけリスクを抑えて安定した資産構築を目指すことができます。
もちろんリスクやデメリットがなくなるわけではありませんが、ここで解説してきたように特に問題になる部分はほとんどありません。
それよりも利用するメリットの方が多いことを実感してもらえるんじゃないかと思います。
ロボアドバイザーに興味があるけどどれにするか迷って決められない方は、まずウェルスナビから始めていきましょう!
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