ロボアドバイザーを利用することを考えている方の中には、手数料が安いか高いかを意識されている方も多いかと思います。
投資の知識が必要なく初心者でも手軽に投資ができると人気が高まっていることもあり、ロボアドバイザーのサービスを利用する際にどんな手数料がかかるか気になりますよね。
ロボアドバイザー選びでも手数料は気になるポイントなので、手数料で損をしないためにもここでの内容を参考にされてみて下さい。
手数料を考慮した上でのおすすめなロボアドバイザーも合わせて紹介します。
ロボアドバイザーの手数料が高いデメリットは?
例えば年率1%と年率2%の2つのロボアドバイザーがあったとして、同じ金額で10年間投資を続けた場合にどうなるのかというと、
単純な計算になりますが年率1%の手数料なら10年間で累計10%の支払いで済み、年率2%の手数料なら累計20%の支払いが必要になります。
仮に100万円を投資していたら10万円もの手数料の差が生まれ、10年以上運用を続ければその差はさらに拡大していきます。
できるだけ手数料の安いロボアドバイザーを選ぶ方が利益率も高くなるので、投資する上でも有利になることには間違いないでしょう。
ロボアドバイザーにかかる手数料の種類
そもそもロボアドバイザーには「投資一任型」と「アドバイス型」が存在し、それぞれでかかる手数料も違ってきます。
投資一任型
運用プランの提案から買い付け、ポートフォリオ(金融商品の組み合わせ)のリバランスなどをすべて自動で行ってくれるサービス。
アドバイス型
運用プランの提案までを行い、それを参考に自分で買い付けやポートフォリオの配分などを決めていくサービス。
まず手数料には大きく分けて以下の5種類があります。
①手数料(投資一任契約)
ロボアドバイザーが自分の代わりに投資を代行することへの手数料
②信託報酬
投資対象であるETF(上場投資信託)などの運用会社に支払う手数料
③売買手数料
投資信託の購入や売却をするときにかかる手数料
④為替手数料
海外の投資信託を購入する場合に円から外貨(ドル)へ交換する際にかかる手数料
⑤信託財産留保額
投資信託を売却するときに必要な解約手数料
ロボアドバイザーの手数料が高いか比較
先程も説明したように、投資一任型のロボアドバイザーは自分の代わりに投資を自動で代行してくれますが、サービスを利用して運用を続けるには手数料がかかります。
投資を丸投げして全自動で運用できるのが投資一任型の強みでもあります。
そんな全自動ロボアドバイザーは何種類かありますが、中でもトップクラスの人気を誇るサービス4社で手数料を比較してみました。
手数料 (年率) | 信託報酬 (年率) | 合計 | |
ウェルスナビ | 預かり資産の 最大1% (現金部分を除く) | 最大0.13% | 1.13% |
THEO | 預かり資産の 最大1% | 組入ETFで変化 | 1%程度 |
ON COMPASS | 0.6% | 0.225% | 0.925% (他0.1%程度) |
楽ラップ | 0.715% | 最大0.248% | 0.963% |
※楽ラップ以外は「税別」になります。
楽ラップは上記手数料とは別に、投資信託の解約時にペナルティとして「信託財産留保額」が最大0.30%かかります。
ちなみに信託財産留保額は、運用会社や販売会社の収益になる手数料ではありません。
例えば年間投資額が10万円だった場合は1,000円の手数料を支払うことになります。
ロボアドバイザーの手数料1%は高いのか
ここで比較したロボアドバイザーの手数料は平均して1%ほどですが、これが実際に高いかどうかが気になるところだと思います。
それでは同じ資産運用をロボアドバイザーではなく、プロの専門家に依頼した場合の手数料を見てみましょう。
- 販売手数料:無料~3%
- 信託報酬:0.5%~3%
- 信託財産留保額:無料~1%
このようにプロの専門家に依頼する際の手数料には結構なバラつきがあり、中には販売手数料は無料だけど信託報酬が高かったりする場合もあります。
平均すると大体年率2.7%程度になることが多いようなので、ロボアドバイザーの1%というのはかなり低コストと言えますね。
自分で金融商品を選んだり、ポートフォリオ(金融商品の組み合わせ)を調整したりするのはさすがにハードルが高いですし、プロに依頼するにしてもやり取りの手間もかかります。
それに対して投資一任型のロボアドバイザーなら、簡単な設定を済ませるだけで運用・管理をすべて自動化できるわけですから、手数料1%でこれだけ効率化できるのはコスパが高いんじゃないかと思います。
マネラップや楽ラップは手数料が安いが
先程比較したマネラップと楽ラップは、手数料が1%未満と若干ですがウェルスナビとTHEOよりも安くなっています。
手数料の違いはロボアドバイザー選びにおいてももちろん重要なんですが、手数料だけで判断してしまうのはおすすめしません。
例えば上記4社のロボアドバイザーは、それぞれ以下の会社が運営及び提供を行っています。
ロボアドバイザー | 運営会社 |
---|---|
ウェルスナビ | ウェルスナビ株式会社 |
THEO | お金のデザイン |
ON COMPASS | マネックス証券 |
楽ラップ | 楽天証券 |
このようにマネラップと楽ラップは、証券会社が提供しているロボアドバイザーになります。
証券会社が提供している場合は、仮に継続して積立投資を行っていこうとする場合、積立用の資金を一度証券口座に入金する必要があります。
ですが、ウェルスナビやTHEOの場合なら直接銀行引き落としが可能なので、積立の際にわざわざ入金する必要はありません。
また、マネラップに限っては特定口座が利用できないので、確定申告を自分で行う必要が出てくる為、かなり面倒な部分があったりします。
ロボアドバイザーは「使いやすさ」も重視する
手数料と合わせて、ロボアドバイザーが自分にとって使いやすいかも重要なポイントになります。
そこで使いやすさを判断する上で意識したいのが、
- 感覚的に使いこなせるサイト設計になっているか
- スマホアプリが用意されているか
- 出金依頼に対する対応は早いのか
- 毎月の積立額はいくらから可能なのか
この辺を重視しておくのがいいかと思います。
これから10年・20年と長期投資になることを考えると、ロボアドバイザーとも長い付き合いになりますよね。
全自動で自分の資産を上手く運用してくれる相棒のような存在でもありますし、手数料だけじゃなく使いやすいと思えるロボアドバイザーを選ぶようにしましょう。
総合的におすすめできるロボアドバイザーは?
おすすめ①:ウェルスナビ
どのロボアドバイザーにしたらいいかどうしても決められない人は、「ウェルスナビ」を選んでおけば間違いはありません。
最初に10万円の資金が必要になりますが、それ以降は1万円からの積立ができるので手軽に投資を続けていくことができます。
Webサイトも非常にわかりやすい設計ですが、ウェルスナビには他のロボアドバイザーにはあまりない、とっても便利なスマホアプリが用意されています。
また、預かり資産の出金依頼はいつでも可能で、最短3営業日で指定先の銀行口座に振り込んでくれます。
ウェルスナビにはさらに、「長期割」によって手数料を最大0.90%(年率)まで下げることも可能です。
ロボアドバイザーが初めてな方は、まずウェルスナビで運用を始めるのがいいですね。
定期的に現金プレゼントキャンペーン等も行っているので、ぜひチェックされてみて下さい。
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おすすめ②:THEO(テオ)
ウェルスナビに負けず劣らずの人気を誇っているロボアドバイザーが「THEO」になりますね。
THEOの魅力はなんと言っても、1万円からの少額投資ができることでしょう。
THEOは主に海外を投資対象としていますが、ETF(上場投資信託)に限定しているので比較的安定した運用を可能にしています。
Webサイトは非常にシンプルで使いやすいんですが、スマホアプリが現在ではiOSにしか対応していないので、Androidの方は残念ながら利用できない状況です。
出金に関してはウェルスナビと同様にいつでも依頼が可能で、最短3営業日で口座に振り込みを行ってくれます。
ただ注意点として、預かり資産が10万円を下回る場合は購入できるETFの数が限定されてしまう為、出金を行うにはTHEO口座に10万円以上を常に用意しておく必要があります。
使い勝手ではウェルスナビに劣る部分もありますが、1万円からの少額で始めてみたい…という方はTHEOが向いています。
THEOでも現金プレゼントキャンペーン等を行っている場合があるので、まずはチェックされてみて下さいね。
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ロボアドバイザーの手数料比較まとめ
投資一任型のロボアドバイザーは基本的に手数料は1%ほどになるので、高いか安いかの結論としては決して手数料が高いとは言えないでしょう。
ロボアドバイザーの投資は長期的な運用を目的としているので、手数料を意識することは間違っていません。
ですが、使いづらいサービスを選んでしまうと、ストレスを感じて気持ち良く運用できないこともあります。
これから長く付き合っていくロボアドバイザーは、手数料+使いやすさもしっかり意識して選ぶようにしましょう!
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