これから株式投資や投信積立など、資産運用をはじめようと考えている方は、「楽天証券」か「SBI証券」で口座開設するか迷うところですよね。
どちらの証券会社も人気があるので、どっちがおすすめなのか知りたい方は多いと思います。
株式売買手数料は楽天証券・SBI証券ともに互角ですし、金融商品のラインナップもそれほど大差はありません。
ポイントサービスに関して言えば楽天証券が強いですが、外国株式やIPOなどの取引ならSBI証券が強いです。
個人的には両社の強みを活かせるよう、「2社で使い分ける」のが理想的かなと思っています。
ここでは、楽天証券とSBI証券の主なサービス面を徹底比較していくので、口座開設で迷っている方はぜひ参考にされてみて下さい!
【ここで比較した内容まとめ】
- 比較①:株式売買手数料
- 比較②:株式ミニ投資(ミニ株)
- 比較③:投資信託(投信積立)
- 比較④:つみたてNISA
- 比較⑤:iDeCo
- 比較⑥:外国株
- 比較⑦:IPO
- 比較⑧:取引ツール
- 比較⑨:口座連携サービス
- まずは楽天証券とSBI証券の主要サービスを比較
- 【比較①】株式売買手数料は楽天証券・SBI証券ともにほぼ大差なし
- 【比較②】株式を1株から買えるのはSBI証券のみ
- 【比較③】投資信託の取扱は互角だがポイント面で楽天証券がおすすめ
- 【比較④】つみたてNISAはポイント積立がある楽天証券がおすすめ
- 【比較⑤】iDeCo(イデコ)は取扱豊富なSBI証券がおすすめ
- 【比較⑥】外国株式は取扱国数が多いSBI証券がおすすめ
- 【比較⑦】IPOは取扱銘柄数が多いSBI証券がおすすめ
- 【比較⑧】取引ツールは完全無料化された楽天証券がおすすめ
- 【比較⑨】銀行口座と連携するなら金利の高い楽天証券がおすすめ
- 楽天証券とSBI証券を徹底比較してわかった結論
- まとめ:目的に合わせて楽天証券とSBI証券を使い分けるのがベスト
まずは楽天証券とSBI証券の主要サービスを比較
前提として、楽天証券とSBI証券が提供している主なサービスを比較して、それぞれの違いを見ておきましょう。
楽天証券 | SBI証券 | |
開設・管理料 | 無料 | 無料 |
口座開設数 | 320万人以上 | 470万人以上 |
現物株手数料 (税抜) | 1約定50円~ 1日10万円まで無料 | 1約定50円~ 1日10万円まで無料 |
投資信託 | 2,645本 | 2,648本 |
投信積立 | 100円~ | 100円~ |
外国株 | 3ヵ国 | 9ヵ国 |
IPO実績 (2018年度) | 11銘柄 | 86銘柄 |
一般信用取引 | 〇 | 〇 |
ミニ株 | × | 〇 |
ポイント還元 | 楽天ポイント | Tポイント |
ポイント投資 | 〇 | 〇 |
つみたてNISA | 〇 | 〇 |
iDeCo | 〇 | 〇 |
取引ツール (PC) | 完全無料 | 条件付で無料 |
銀行連携 預金金利 | 0.1% | 0.01% |
※2019年9月26日時点の情報になります。
全体的なサービス内容ではそれほど違いはないですが、楽天証券にもSBI証券にも違ったメリット・デメリットがあります。
【比較①】株式売買手数料は楽天証券・SBI証券ともにほぼ大差なし
これはSBI証券のスタンダードプランですが、国内株式現物取引における1約定に対する手数料は楽天証券でも変わりません。
違うところと言えば、1日50万円を超える取引をする場合はSBI証券の定額コースであるアクティブプランの方が安いことですね。
楽天証券の定額コースでは、50万円を超える分~100万円までは943円(税込)なので、トレードを頻繁にする方はSBI証券の方がお得です。
国内株の現物取引では、1約定の手数料プランで売買を行うと楽天証券で「手数料の1%」、SBI証券で「手数料の1.1%」がポイントバックされます。
一見するとSBI証券の方が有利に見えますが、楽天証券の「大口優遇制度」が適用されると2%ポイントバックになります。
さらに1約定の手数料プランでも10万円まで無料になるため、優遇条件をクリアできる方はこちらの方がお得ですね。
SBI証券では夜間取引(PTS)で手数料が約5%安くなる
株取引は基本的に証券取引所が開いている「9:00~11:30」「12:30~15:00」でしか、リアルタイムトレードができません。
これをほぼ24時間リアルタイムで取引できるようになるサービスが「PTS取引」ですね。
PTS取引は楽天証券にもありますが既存の手数料が適用されるのに対し、SBI証券は約5%安い手数料で取引できるのが強みです。
【比較②】株式を1株から買えるのはSBI証券のみ
通常の株取引では、最低単位である単元株数が決まっているため、1,000株/1単位や100株/1単位からしか取引できません。
例えば株価1,000円の株を買いたい場合は、最低でも10万円は必要になるということですね。
ですが、SBI証券では単元株数に関らず1株からでも取引できる「単元未満株(S株)」というサービスがあります。
このS株はいわゆる株式ミニ投資(ミニ株)ですが、1/100・1/1,000単位等での取引が可能になります。
また、通常のミニ株だと1日1度しか購入するチャンスはありませんが、SBI証券は原則1日2度の約定チャンスがあることも大きな魅力です。
S株は単元株同様に株主権もあるため、配当の配分や株式分割の割当も保有株数に応じて分配されます。
楽天証券では残念ながらミニ株に対応していないので、少額から株式投資を始めたい方はSBI証券がおすすめになりますね。
【比較③】投資信託の取扱は互角だがポイント面で楽天証券がおすすめ
- 投資信託の取扱数は2,600本以上
- ノーロードファンドは1,300本以上
- 最低投資額は100円~1円単位
- 積立買付時は手数料全額ポイントバック
- 保有残高に応じてポイント還元
楽天証券とSBI証券の投資信託は、ネット証券の中でもトップを争うラインナップの豊富さです。
買付手数料のかかる投資信託でも、積立購入であれば全額ポイントバックで実質無料です。
ですが、ポイントサービスで比較すると楽天証券の方が勝りますね。
2018年10月27日からスタートした「楽天カード」による積立なら、決済額100円につき1ポイント還元されます。
投信積立のクレジット決済は毎月50,000円までが上限額なので、毎月最大500ポイントの楽天スーパーポイントが貯まってお得です。
SBI証券でもポイント還元されますが、楽天証券と比べると見劣りしてしまいますね…
楽天証券なら貯まったポイントは投資にも使える
楽天証券なら楽天スーパーポイント(期間限定ポイントは除く)を購入・積立時に利用できるため、現金がなくても投資を始められます。
また、500円以上のポイント投資(現金含む)をすると、楽天市場がいつでもポイント+1倍になる特典も!
貯まったポイントを現金化できて、さらに普段のお買い物もお得になるので、楽天ユーザーなら迷わず楽天証券は口座開設しておくのがいいですね。
私も余っている楽天ポイントはすべて投資に回していますよ。
SBI証券でもTポイント投資がスタート
SBI証券では、2019年7月20日より投資信託のTポイント買付サービスが開始されています。
Tポイントユーザーにとっては朗報ですね。
投資信託のラインナップは楽天証券と並んで業界トップクラスですし、100円から手軽に購入することができます。
楽天ポイントではなくTポイントを普段から利用されているなら、投資信託のTポイント投資ができるSBI証券がおすすめです。
【比較④】つみたてNISAはポイント積立がある楽天証券がおすすめ
- 国が定めた基準を満たした投資信託
- 最低投資額は100円~・年間40万円が上限
- 運用益は20年間非課税
- 2037年開始分まで非課税対象
- いつでも引き出し可能
- 金融機関は各年ごとに変更可能
「つみたてNISA」は投資で得た利益に対する税金をゼロにできる制度です。
一般的な投資では利益に約20%の税金がかかるため、つみたてNISAで投資を始める人は増えてきています。
楽天証券とSBI証券ではこの制度に対応していますが、ポイントを使って積み立てできるのは楽天証券のみ。
つみたてNISAの対象となっている投資信託は両社で大差ないですね。
また、すべて手数料のかからないノーロードファンドなので、買付手数料も気にする心配はありません。
100円~1円単位で積み立てできるので、つみたてNISAは投信積立と同様に少額から始めることができますよ。
楽天証券のつみたてNISAは楽天カード決済にも対応
投信積立でポイント還元が受けられる楽天カード決済ですが、実はつみたてNISAでも利用することができます。
つまり毎月コツコツ積み立てしているだけで、楽天ポイントもガンガン貯まっていくというわけですね。
つみたてNISAは年間非課税枠が40万円なので、1月~12月で積み立てするなら月33,333円。
残りは通常の特定口座で投信積立をすると、楽天カードのポイント還元をフル活用することも可能ですよ。
また、ポイント還元メリットが大きいほど、運用コストを低減することにも繋がってきます。
特につみたてNISAは10年・20年という長期運用になるため、できるだけ安いコストで運用できると投資効率も上がりますね。
【比較⑤】iDeCo(イデコ)は取扱豊富なSBI証券がおすすめ
- 長期に向いた低コストの投資信託
- 最低投資額は5,000円~・上限は職業別で異なる
- 掛け金は全額所得控除の対象
- 運用中に得た利益は非課税
- 受取時は一定額まで非課税
- 60歳まで引き出し不可
- 積立額の変更は年1回・停止再開はいつでも可能
「iDeCo(イデコ)」は節税効果の大きい個人型確定拠出年金です。
つみたてNISAでは運用益が非課税でしたが、これに加えて受取時も非課税、さらに積み立てた代金はすべて所得控除されます。
資産運用で将来の資金を増やしつつ、毎年の所得税・住民税なども安くできる制度ですね。
ただし、iDeCoに加入するときには手数料に注意しておく必要があります。
楽天証券 | SBI証券 | |
運営管理手数料 | 無料 | 無料 |
加入時 | 2,829円 | 2,829円 |
運用+積立 | 月額171円 | 月額171円 |
運用のみ | 月額66円 | 月額66円 |
給付時 | 1回440円 | 1回440円 |
移換時 | 4,400円 | 4,400円 |
還付時 | 1回1,488円 | 1回2,148円 |
※2019年10月1日時点の情報になります。
楽天証券とSBI証券ではiDeCoの手数料に差はほとんどありません。
証券会社の中には運営管理手数料がかかるところもありますが、両社ともに無料となっていますね。
手数料に差がなければ重要視するのはiDeCoのラインナップですが、SBI証券は楽天証券よりも低コスト商品を豊富に取り揃えています。
低コストのeMAXIS Slimシリーズにも投資できる
- eMAXIS Slim 先進国株式:0.11772%以内
- eMAXIS Slimバランス(8資産均等型):0.1512%以内
- eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本):0.15336%以内
- eMAXIS Slim米国株式(S&P500):0.162%以内
- eMAXIS Slim 新興国株式:0.20412%以内
投資信託は保有している間、信託報酬という実質的な手数料を支払い続けることになります。
特に長期投資になるiDeCoは、この信託報酬が低コストであるかが運用効率に大きく影響してきます。
そこで「業界最低水準」の運用コストを実現しているのがeMAXIS Slimシリーズ。
上記5本は「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2018」で受賞している人気ファンドです。
eMAXIS Slimシリーズは楽天証券では取り扱いがないので、低コストを意識した運用を目指すならSBI証券のiDeCoがおすすめですね。
なお、iDeCoは審査等で開始まで1~2ヶ月ほど時間がかかるため、まずはSBI証券の口座開設だけでも済ませておきましょう。
【比較⑥】外国株式は取扱国数が多いSBI証券がおすすめ
- 米国株:1株~1株単位
- 中国株:銘柄によって異なる
- 韓国株:1株~1株単位
- ロシア株:銘柄によって異なる
- ベトナム株:銘柄によって異なる
- インドネシア株:100株~100株単位
- シンガポール株:100株~100株単位
- タイ株:100株~100株単位
- マレーシア株:100株~100株単位
※2019年6月時点の取扱国数になります。
SBI証券は国内株式だけではなく、様々な外国株式へ投資できることも大きな魅力です。
楽天証券は米国株・中国株・アセアン株の3ヵ国に対して、投資対象は9ヵ国と主要ネット証券の中でもトップクラスのラインナップ。
米国株と韓国株に関しては1株からの少額投資ができます。
また、SBI証券の「ADR」を活用すると、イギリスやフランス、ブラジルやインドなど取り扱いのない国の企業にも投資が可能です。
米国以外の企業の株式でも、米国株と同様にドル建てで売買できるものです。
株式と同じ性質を持っていることと、株主権利も発生し、配当金等の株主還元も受けることができます。
ADR銘柄への投資はインデックス(指標)と比べて値動きが激しくなるため、ハイリターンも狙える特徴を持っています。
SBI証券ではADR銘柄の人気ランキングもチェックできますよ。
米国株式なら為替手数料も割安
楽天証券 | SBI証券 | |
米株買付手数料 | 0.45% | 0.45% |
最低手数料 | 5ドル | 5ドル |
上限手数料 | 20ドル | 20ドル |
為替手数料 | 25銭 | 4銭 |
ポイント還元 | 手数料1% | ー |
定期買付サービス | × | 〇 |
特定口座 NISA口座 | 〇 | 〇 |
外貨入出金 対応銀行口座 | SMBC信託銀行 三井住友銀行 | 住信SBIネット銀行 |
※SBI証券の為替手数料は、住信SBIネット銀行を利用した場合になります。
※つみたてNISAでの取引は対象外となります。
両社とも買付手数料に関しては業界最安水準の安さです。
米国株を購入するためには「日本円⇒米ドル」に交換する為替取引を行う必要があるので、為替手数料が安いSBI証券はお得に取引できますね。
ちなみに4銭というのは0.04円相当、25銭は0.25円相当です。
SBI証券で米国株を買う流れとしては、
- 住信SBIネット銀行の外貨普通預金で米ドルに交換
- SBI証券へ外貨即時入金(手数料無料)
- 指値・成行注文で米国株を購入
なお、SBI証券単体で「円⇒米ドル」に交換すると為替手数料は25銭です。
住信SBIネット銀行の外貨普通預金ではなく、「外貨積立」であれば為替手数料は2銭とさらにお得です。
為替手数料は「円⇒米ドル」「米ドル⇒円」の両方でかかるため、有利な為替コストで取引できるに越したことはありません。
住信SBIネット銀行をお持ちでない方は、SBI証券の口座開設申し込みで同時開設できるので、こちらも合わせて検討されてみて下さいね。
【比較⑦】IPOは取扱銘柄数が多いSBI証券がおすすめ
IPO実績 | 楽天証券 | SBI証券 |
2018年 | 11銘柄 | 86銘柄 |
2017年 | 7銘柄 | 85銘柄 |
2016年 | 8銘柄 | 76銘柄 |
2015年 | 10銘柄 | 79銘柄 |
2014年 | 2銘柄 | 64銘柄 |
SBI証券ではIPOのラインナップが豊富で、取扱銘柄数No.1(2018年3月通期)となっています。
楽天証券と過去5年のIPO実績を比較しても、ダントツで多いことがわかりますね。
Initial Public Offeringの略称で「新規公開株」と呼ばれ、未上場の企業が上場することを意味しています。
新規上場が決まったIPO株は応募当選で「公募価格」で購入でき、証券会社に上場後の「初値」で売ることで高確率な利益が得られる特徴があります。
IPO銘柄は利益が得られる可能性が高いことから、多くの投資家から人気があります。
取扱銘柄が多ければそれだけ当選するチャンスも広がるので、IPO投資も考えているならSBI証券の口座開設は必須と言えますね。
IPOチャレンジポイントで当選確率もアップ
「IPOチャレンジポイント」は、IPOの抽選・配分に外れた回数に応じて加算されるポイントです。
次回以降のIPO申し込みでポイントを使用すると、当選確率がアップするので外れてもチャンスがありますね。
ポイントが少ないうちは利用しても気休め程度ですが、上手く貯めて使うと当選にも期待できます。
当選に必要なポイント数は公表されていませんが、最低でも100ポイント以上は貯めておいた方がいいかと思います。
SBI証券はIPO銘柄の取り扱いも多いですから、年間を通してしっかり抽選に参加していればポイントも貯まりやすいです。
楽天証券にはないサービスですし、IPOへの投資を目的とするならSBI証券がおすすめですよ。
【比較⑧】取引ツールは完全無料化された楽天証券がおすすめ
楽天証券の「マーケットスピード II」は、PC用のトレーディングツールです。
もともと3ヶ月2,700円の利用料が必要で、条件を満たすことで無料で使える仕様でした。
ですが、2019年6月24日から「利用料の完全無料化」が開始されています。
SBI証券にも「HYPER SBI」というトレーディングツールが提供されていますが、無料条件を満たしていない場合は1ヶ月540円(税込)が必要です。
どちらも優れた取引ツールではありますが、無条件で無料化された楽天証券の方が気兼ねなく利用できますね。
PCで国内株式を取引される場合は「マーケットスピード II」が便利ですし、機能面もバージョンアップされて操作性も良いですよ。
取引ツール・アプリで日経テレコンも無料で読める
- 日本経済新聞(朝刊・夕刊)
- 日経産業新聞
- 日経MJなどの閲覧(3日分)
- 過去1年分の新聞記事検索
- 日経速報ニュースの閲覧
※配信内容は楽天証券用にカスタマイズされています。
「日経テレコン」は日本経済新聞社が提供するビジネスデータベースサービスです。
通常であればニュースや新聞の内容を読むためには、1件あたり50円~300円ほどかかります。
ですが楽天証券の口座開設者なら、日経テレコンが無料で読める特典が付いてきます。
スマホで読むなら株アプリ「iSPEED for iPhone/Android」、PCで読むなら「マーケットスピード II」で利用可能ですよ。
取引先の情報や業界の最新トピックをチェックできるので、楽天証券を口座開設しておくだけでも価値はありますね。
【比較⑨】銀行口座と連携するなら金利の高い楽天証券がおすすめ
楽天証券 | SBI証券 | |
連携口座 | 楽天銀行 | 住信SBIネット銀行 |
普通預金金利 | 年0.10% | 年0.010% |
自動入出金 | 〇 | 〇 |
※2019年10月1日現在の金利になります。
楽天証券では「マネーブリッジ」、SBI証券では「ハイブリッド預金」という口座連携サービスがあり、銀行の普通預金金利が優遇されます。
この口座連携を行うと楽天銀行では「年0.02%⇒年0.10%」の5倍に、住信SBIネット銀行では「年0.001%⇒年0.010%」の10倍になります。
こうして比較した場合、楽天証券×楽天銀行の口座連携サービスの方が圧倒的に金利が高いですね。
利息をできるだけ多く受け取りたい方は、楽天証券のマネーブリッジを設定することが必須です。
設定自体は無料で簡単に行えますよ。
楽天銀行の利息払いは毎年3月31日と9月30日の年2回なので、それまでにコツコツと預金を増やしておきたいところですね。
また、自動入出金(スイープ)で預金残高が証券口座の買付余力に自動反映されるため、入金する手間がなく取引もスムーズに行えるようになります。
口座連携にはデメリットもないので、この機会に楽天証券と楽天銀行を同時開設しておきましょう。
楽天証券とSBI証券を徹底比較してわかった結論
ここまで資産運用で主に利用されるサービスをメインに、楽天証券とSBI証券で徹底比較してきました。
それぞれ目的別に利用することを考えた上での結論としては、
①:株式売買手数料で比較するなら…
両社で差はないが、夜間取引なら割安な「SBI証券」
②:株式の少額投資で比較するなら…
1株単位から手軽に購入できる「SBI証券」
③:投資信託で比較するなら…
ポイント投資・還元で有利な「楽天証券」
④:つみたてNISAで比較するなら…
ポイント積立ができる「楽天証券」
⑤:iDeCo(イデコ)で比較するなら…
低コストのeMAXIS Slimシリーズがある「SBI証券」
⑥:外国株式で比較するなら…
最多の9ヵ国、米国株の為替手数料も安い「SBI証券」
⑦:IPOで比較するなら…
実績豊富で外れてもチャンスがある「SBI証券」
⑧:取引ツールで比較するなら…
完全無料化、日経テレコンも読める「楽天証券」
⑨:銀行口座連携サービスで比較するなら…
普通預金金利が年0.10%にアップする「楽天証券」
こんな感じでどちらにも利用価値がありますね。
この辺を参考にしつつ、どちらを開設するか判断されるのがいいかと思います。
まとめ:目的に合わせて楽天証券とSBI証券を使い分けるのがベスト
楽天証券とSBI証券は、主要ネット証券の中でも常にトップを競う合うほど、サービス面は拮抗していると言えます。
2社とも人気が高いことは間違いありませんが、それだけにどちらを選ぶか迷ってしまう方も多いですよね。
個人的にはどちらかに絞るより、楽天証券もSBI証券も口座を持っておく方が何かと便利です。
メインで利用するとしたら、金利の優遇とポイント投資・還元の良い楽天証券ですね。
SBI証券はiDeCo・外国株・IPOを中心に活用する感じです。
日中は仕事でトレードできない方は、夜間取引の手数料も割安なのでおすすめです。
投資経験が浅く初めて証券会社を開設される場合でも、楽天証券とSBI証券は最有力候補の2社です。
それぞれ銀行口座も同時開設できるので、迷っている方はまず口座開設だけでも済ませておきましょう!
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