1万円から資産運用ができるロボアドバイザーの「THEO(テオ)」について、興味を持っている方は多いかと思います。
THEOは運用実績がしっかり出ているのか、パフォーマンスが高いのかが知りたいところでもありますよね。
市場は常に変化するのであくまでも参考程度にしかなりませんが、実際に運用している人の実績を知ることで多少は安心できる要素になります。
私も少額からですがTHEOで資産運用を進めています。
そこで今回は、私が投資を行ったこれまでの運用実績をすべて隠さずに公開、またTHEOで公開されている今までの実績もまとめて解説していきます!
THEOを検討されている方は、ぜひ参考にして頂ければと思います。
そもそもTHEO(テオ)とは?
THEOは2016年から提供が開始されたまだ新しいサービスで、20代~30代に人気のある投資一任型ロボアドバイザーです。
資産運用方針の提案から金融商品の買い付け、ポートフォリオ(資産の組み合わせ)の自動リバランスなどをすべて代行してくれます。
誰もが時間や手間をかける必要がないので、国際分散投資がほったらかしで始められるサービスですね。
ロボアドバイザーでは「ウェルスナビ」が最も人気ではありますが、THEOは1万円から1,000円単位で投資できるのが大きな魅力と言えます。
投資対象は世界経済の成長に連動した海外ETF(上場投資信託)になり、約30種類ほどの銘柄に分散投資できるのも特徴ですね。
幅広く分散投資してリスクを抑えた資産運用がしたい方には、THEOがおすすめのロボアドバイザーでしょう。
THEOのメリット・デメリットを詳しく知りたい方は、以下の記事でまとめているので参考にされてみて下さい。
THEO(テオ)の投資額(元本)と積立設定
入金による元本推移 | |
日付 | 元本 |
2018年5月14日 | 1万円 |
2018年7月25日 | 10万円 |
2018年12月26日 | 10万円 |
2019年7月1日 | 100万円 |
2019年12月30日時点、元本合計121万円 |
初回はTHEOの最低投資額となる1万円から始めていますが、その後追加入金をして元本を増やしています。
THEOでは新手数料体系になったことで、最大0.65%(35%OFF)まで下げることが可能です。
100万円以上で0.70%(30%OFF)なので、2019年7月に100万円を入金することにしました。
積立設定の変化 | ||
開始日 | 積立額 | 積立回数 |
2018年6月12日 | 1万円 | 月1回 |
2019年4月11日 | 2万円 | 月1回 |
2019年12月30日時点、積立額合計28万円 |
積立に関しては「月1万円」で続けていましたが、2019年4月からは「月2万円」に増額して運用しています。
また、THEOでは通常の積立に加えて「ボーナス月積立」も設定できますが、私は特に設定していません。
とりあえずは現状のままで積み立てしていく予定です。
また、THEOは新手数料体系になったことで最大35%安くなるので、できれば100万円以上で運用するのがお得ですね。
私の場合は11月22日時点で積立を含め、運用中の投資元本は140万円以上になりました。
THEO(テオ)のポートフォリオと資産運用方針
ポートフォリオ詳細 | |
資産クラス | 割合 |
先進国株 | 55% |
新興国株 | 9% |
先進国国債 | 10% |
投資適格債券 | 15% |
ハイイールド債券 | 4% |
新興国債券 | 1% |
リート・不動産株 | 2% |
コモディティ | 4% |
その他 | 0% |
THEOの資産運用方針は228通りあり、その中から最適なパターンを提案してくれます。
3つに分かれたグロース・インカム・インフレヘッジは、以下のような役割を持っています。
- グロース:値上がり益重視
- インカム:配当・利息重視
- インフレヘッジ:インフレ対策
なので私の場合は市場価格の値上がり差益を狙っていくことがメインになりますね。
また、実際の資産運用方針となっている保有候補銘柄は全部で26種類。
私の運用方針では26銘柄が投資先として候補に挙がっていますが、運用額が小さい時期は保有しているのは14銘柄ほどでしたね。
現在では投資元本も140万円ほどになり、26銘柄すべてに分散投資されています。
THEO(テオ)の運用実績・成績【最新】
2019年12月の運用実績【19ヶ月目】
2019年12月30日時点 | ||
円建て | +¥112,900 | +7.53% |
ドル建て | +$923.90 | +6.69% |
年末に米中貿易交渉が進展したこともあり、NYダウ・日経平均株価がともに良い影響を受けて上昇する相場となりました。
含み益もついに円建てで10万円を超えてきましたね。
運用開始当初の少額で始めた頃は含み損が続いていましたが、投資額を大きく増やしてからは少しずつ運用が安定してきた印象です。
もちろん相場状況が良いこともありますが、しっかり積み立てしていくと今後に期待できそうです。
THEO(テオ)に投資したこれまでの運用実績・成績
以前の運用実績の詳細も載せていますので、参考にして頂ければと思います。
2019年11月の運用実績
2019年11月22日時点 | ||
円建て | +¥58,785 | +3.99% |
ドル建て | +$537.91 | +3.97% |
11月はNYダウの最高値更新もあり、10月と比較して円建て・ドル建てともに1.5%ほど伸びてきています。
米中貿易問題で両国が協議で歩み寄りを見せ、その期待感から買いが優勢になったことが要因の1つと言えます。
今後も正しい方向に進んでいけば、含み益はまだまだ伸ばせる可能性がありますね。
2019年10月の運用実績
2019年10月18日時点 | ||
円建て | +¥36,155 | +2.49% |
ドル建て | +$323.44 | +2.42% |
9月と比べると円建てで含み益が1%近く伸びてきています。
円建てに関してはTHEOを運用開始して以来、過去最高の収益率になっています。
ただ、ポートフォリオを見るとユーロ圏の大型株やインド株、アジア太平洋地域の先進国の大型・中型株が足を引っ張っている状況ですね…
自動分散投資ができるのは非常に魅力的ですが、自分で個別に調整できないのがネックでもあります。
全体ではパフォーマンスは好調なので、今まで通りに積み立てを継続していきます。
2019年9月の運用実績
2019年9月20日時点 | ||
円建て | +¥21,451 | +1.50% |
ドル建て | +$266.92 | +2.02% |
8月の大幅な下落から市場が回復し、9月は円建て・ドル建てでプラスに転じてくれました。
THEOでは毎月積み立てを続けていますが、下がっているときに上手く資金を追加できると上昇時のリターンに期待できますね。
ただ、入金のタイミングはなかなか判断が難しいですから、自動的に積み立てするのがおすすめです。
2019年8月の運用実績
2019年8月20日時点 | ||
円建て | -¥43,714 | -3.09% |
ドル建て | -$167.85 | -1.29% |
8月は世界経済が悲観的で今年最大となる下げ幅になったため、先月と比べて大きく評価額を下げる結果となっています。
特に円建てでは-3%程度と大きく下げていますね。
7月の頭に100万円の追加入金を行ったこともあり、タイミング的には悪かったことも影響している感じです。
こればっかりはどうしようもありませんね…
ただ、大幅に下落しているときは逆に考えると追加投資するチャンスでもあります。
こういった局面だからこそしっかり積み立てしておくと、景気が回復したときに利益も得られやすいため、売却せず継続することが大切ですね。
2019年7月の運用実績
2019年7月12日時点 | ||
円建て | +¥13,430 | +0.96% |
ドル建て | +$142.98 | +1.12% |
7月は先月と同様にプラスで運用を維持できています。
100万円を入金して間もないこともあり、利益率自体は少し下がっていますね。
ただ、直近1ヶ月のリターンを見てみると、
先月よりも株式が「0.49%⇒2.61%」、実物資産が「0.23%⇒3.17%」と大きく伸びています。
運用は好調なので、引き続き長期積立を行っていこうと思います。
2019年6月の運用実績
2019年6月14日時点 | ||
円建て | +¥5,836 | +1.57% |
ドル建て | +$125.47 | +3.73% |
2018年の年末から2019年の年始かけて暴落していた株価が徐々に回復したため、円建て・ドル建て共にプラスになっています。
直近1ヶ月のポートフォリオ詳細を見ると、グロース・インカム・インフレのすべての資産が順調に伸びていますね。
この中でも債券中心となるインカムは、運用開始から2019年6月時点までの期間でプラスを維持しています。
債券はローリスク・ローリターンの金融商品ですが、株式とのリスクヘッジに効果的です。
2018年10月17日時点の運用実績
10月も1万円の積立で、利回りは‐4,136円(-2.58%)という状況です。
ドル建てだと-3.54%。
ここまで4ヶ月経過しましたが、現状では「ウェルスナビ」の方が実績は好調ですね。
2018年9月13日時点の運用実績
今月も1万円の自動積立を行っていますが、利回りは-2,371円(-1.58%)とマイナスが続いています。
これはTHEOの運用方針にもよると思いますが、ウェルスナビとは違って広範囲に分散投資しているので、なかなか伸びにくいのかもしれませんね。
今後も様子を見ながら積立していこうかと思います。
2018年8月9日時点の運用実績
さらに10万円の追加投資と1万円の積立を行って、利回りは-390円(-0.30%)まで回復してきています。
ある程度THEOで分散投資するためには、10万円以上は運用資金として回しておくのがいいですね。
2018年7月5日時点の運用実績
初回は1万円を入金して投資を始めましたが、毎月1万円の積立投資も進めています。
まだ2ヶ月ほどなので大した投資額ではありません。
利回りに関しては-806円(-4.03%)という結果なので、今のところは損失が出ていますね。
市場が悪化すれば損失リスクは当然あるので、長期的に考えて今後も淡々と積み立てていこうと思います。
THEO(テオ)の運用実績・成績一覧表
これまでTHEOで運用してきた実績を一覧にしてまとめておきますね。
THEOの運用利回り 運用方針グロース63/インカム27/インフレ10 積立2万円/月 | ||
日付 | 円建て | ドル建て |
2018/7/5 | -4.03% | 未確認 |
8/9 | -0.30% | 未確認 |
9/13 | -1.58% | 未確認 |
10/18 | -2.58% | -3.54% |
2019/6/14 | +1.57% | +3.73% |
7/12 | +0.96% | +1.12% |
8/20 | -3.09% | -1.29% |
9/20 | +1.50% | +2.02% |
10/18 | +2.49% | +2.42% |
11/22 | +3.99% | +3.97% |
12/30 | +7.53% | +6.69% |
2018年10月から期間が結構空いてしまっていますが、THEOで運用自体は絶えずに継続しています。
世界経済の影響で浮き沈みはありますし、全体的に含み損を抱えている期間が多い印象がありますね。
ただ、運用期間はまだ1年3ヶ月と短いですから、今後どう変化するのか様子を見つつ積み立てを続けていく予定です。
また、THEOでは新手数料体系の開始でよりお得に運用できることと、ウェルスナビにしかなかった自動税金最適化サービスも導入されています。
今後は今まで以上に効率的な投資ができ、100万円の追加投資も行ったので、今後のパフォーマンスに期待したいですね。
▼1万円から始める資産運用▼
なお、ウェルスナビの方でも運用は好調なので、以下の実績も参考にされてみて下さい。
THEO(テオ)では228通りの運用実績を公開中
THEOの運営会社である「お金のデザイン」では、今までの運用実績が公開されています。
投資対象銘柄が約30種類ほどあるので228通りと運用パターンがかなり多く、1つ1つ確認するのは大変ですね。
そこで円建てで公開されているTHEOの運用実績の中から、最もパフォーマンスが高くなっているものを紹介したいと思います。
THEOで最も好実績な運用パターン
お金のデザインからエクセルファイルをダウンロードすることで実績が確認できます。
ただ、各パターンの利回りがびっしり書かれていて見づらい部分があるので、わかりやすく表にまとめてみました。
運用パターン | グロース81% インカム17% インフレヘッジ2% |
年率リターン | 7.56% |
年率リスク | 12.93% |
利回り 2016/3~2016/12 | +18.48% |
利回り 2017/1~2017/12 | +12.90% |
利回り 2018/1~2018/12 | -11.59% |
利回り 2019/1~2019/5 | +6.61% |
THEOの運用パターンの中でグロース(株式中心)への比率が一番高くなっています。
2016年と2017年では後半に日経平均株価が上昇したため、株式の割合が大きい分、利回りも10%を超えています。
資産運用で積極的に利益を狙いたい人向けの運用方針と言えますね。
ただ、リターンが大きい分損失を抱えてしまうリスクも大きくなるので、リスクを許容できる範囲なのかをよく考えておく必要があります。
2018年は10月と12月に株価が大きく暴落したことで、トータルでの利回りが10%以上のマイナスになっています。
株式の割合が大きいとそれだけリスクも高くなるので、それを避けたい方はインカム(債券中心)の比率が高い運用方針が望ましいですね。
2019年5月時点では、プラスで推移しています。
THEO(テオ)で運用実績を伸ばすためには
私自身の実績はまだマイナスですがTHEOの過去の運用実績を見て、パフォーマンスが高いからTHEOに投資しようと考える方もいるかもしれません。
そこで運用実績を伸ばしていくために知っておきたいのが以下の2つ。
- できるだけ長期的に投資を続けること
- 少額でもいいので積立投資すること
まずはこの理由を解説する前に以下のグラフを見て下さい。
これは20代~30代の一般的なポートフォリオをもとに、THEOが過去10年間で運用シミュレーションした結果です。
投資期間中である2008年にリーマン・ショックを経験したことで、資産が大きく目減りしていることがわかりますね。
ですが、その後も投資を続けていたことで結果的に利益を得ることができています。
このように5年ほどの短期的に見ると損失を抱えてしまうこともありますが、10年・20年というスパンで考えるとリターンが得られる可能性は高くなるということ。
また、毎月コツコツ積立投資しておくことで、仮に損失が出たとしても最小限のリスクで抑えることができます。
価格が低いときでも淡々と積み立てておけば、いずれ相場が回復したときにその差益を獲得することもできますよね。
このような観点から「長期投資+積立投資」がTHEOの資産運用に望ましいと言えます。
THEOには自動積立機能も備わっているので、これから運用実績を伸ばすためには活用していくのがおすすめですよ。
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THEO(テオ)でよくある質問
THEOについてまだよく理解していない方も多いかと思いますし、よく質問されている内容をここでまとめておこうと思います。
1.何歳から口座開設できますか?
⇒20歳以上の方が対象
2.入金したら何もしなくても運用は始まりますか?
⇒自動的にETFを買付してくれます
3.確定申告は必要ですか?
⇒登録時に特定口座(源泉徴収あり)を選べば必要なし
4.どのような方法で入金できますか?
⇒銀行振込・クイック入金・THEO積立の3種類
5.10万円以下の出金はできないのですか?
⇒口座解約による全額出金なら可能
6.出金依頼するといつ銀行口座に反映されますか?
⇒最短3営業日で口座に振り込み
7.為替手数料を負担する必要はありますか?
⇒THEOが全て負担(運用管理費は1%必要)
THEOを利用する上で注意しておきたいのは、預かり資産が10万円を超える範囲でしか通常出金ができないということです。
これは資産運用の関係上、ETFの買い付けなどが制限されてしまうことを考慮しての条件なので、基本はTHEOに10万円は残しておく必要があります。
全額出金したい場合は口座解約をすることになるので覚えておきましょう。
その他の質問などに関しては「THEO公式ページ」から確認されてみて下さい。
THEO(テオ)は3ステップで始められる
THEOはたったの3ステップで資産運用を開始することができます。
口座開設から入金まですべてオンライン上でできるので、誰でも手軽に始めることができるのもロボアドバイザーの特徴ですね。
THEOの口座開設が完了してお金を入金したら、あとはほったらかしでTHEOに全部任せればOK。
自分に合わせた運用方針に基づいて、最適な資産運用を進めてくれます。
THEOでは定期的にお得なキャンペーンが実施されることがあるので、口座開設を行う場合は必ずチェックしておきましょう。
THEO(テオ)の運用実績・成績まとめ
私はここでご紹介したTHEO以外に、ロボアドバイザーのウェルスナビにも投資して資産運用を進めています。
実績だけで考えれば、今のところはウェルスナビが優勢で利益もしっかり出ていますが、これから長い目で考えるとどう変化するかは誰にもわかりません。
今はマイナスになっているTHEOでも、10年後には大きな利益を得られる可能性だってありますからね。
もちろん運用実績も大事ですが、資産運用で最も重要なのは「長期」「積立」「分散」の3要素です。
これを意識していればどのロボアドバイザーを使っても、利益を獲得することは十分可能だと感じています。
リスク分散という意味では複数サービスを併用するのもアリなので、まずは実際に資産運用を始めていく行動力を身につけていきましょう。
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