ソーシャルレンディングは手間をかけず、誰でも安定した利回りで運用することができる資産運用です。
オンライン上で少額から投資を始められるので、今注目されつつあるサービスでもありますね。
ソーシャルレンディングに新規参入する事業者も増えているため、今後はさらに成長して発展していくことに期待できます。
投資しやすいメリットがあるソーシャルレンディングですが、今までに行政処分を受けている事業者も多く、安全性に関して不安要素もあります。
実際に運用を始めるか悩んでいる方は多いかと思いますが、個人的にはもっと早くから投資しておくべきだったかなと感じています。
そこで今回は、ソーシャルレンディングのメリット・デメリット、投資する上での注意点やポイントをわかりやすく解説していきますね。
【ソーシャルレンディングの要点まとめ】
- 誰でも安定した利回りに期待できる
- 運用は待つだけなので手間がかからない
- 少額(1万円)からでも始められる
- 運用が終了するまで資金拘束される
そもそもソーシャルレンディングとは?
まずは、ソーシャルレンディングとはどんなサービスなのか、仕組みを簡単にご紹介しておきます。
ソーシャルレンディングは、お金を借りたい企業(借り手)とお金を増やしたい投資家(貸し手)のマッチングサービスです。
企業側は事業拡大や新規事業を開始する上で多くの資金が必要になりますよね。
そこでソーシャルレンディング事業者が募集を行い、投資家から集めた資金を企業へ融資することで効率よく資金調達ができます。
融資を受けた企業は毎月決まった利率で返済をすることになるので、そこで得られる利息の一部を「分配金」として投資家は受け取れます。
企業側の返済が問題なく行われると「投資元本」もすべて返ってくるため、投資家は利息分の利益が得られるというわけですね。
借り手はスムーズに資金調達ができ、貸し手は融資するだけで分配金が毎月貰えるので、双方にメリットがあります。
このようにソーシャルレンディングは、企業側と投資家で「win‐win」になるサービスと言えます。
【2019年3月】金融庁がソーシャルレンディングの匿名化解除を公表
2019年3月18日に金融庁が、ソーシャルレンディングの「匿名化解除」を公式発表しています。
個人を特定できるような情報が伏せられた状態のことを意味します。
ソーシャルレンディングの場合、借り手企業の情報が「非公開」になることを指します。
今まで匿名化されていたことで、ソーシャルレンディング事業者がそれを悪用し、事実とは異なる融資を行うなどの不祥事が発生していました。
これが悪いイメージを植え付けてしまった要因でもありますね…
ですが、匿名化解除によって今後は借り手企業の実名が情報開示されるようになります。
匿名化解除を受け、すでに各ソーシャルレンディング事業者も動き出していますね。
例えば、2019年1月にサービスを開始した「Funds」では、募集を行うすべてのファンドで貸付先を公開する方針を決めています。
本日金融庁より公表された匿名化解除のノーアクションレターを受けFundsでは全てのファンドの貸付先を公開し透明性を高めていく方針を打ち出しました!今後も投資家目線にたったサービス運営を心がけていきます。https://t.co/ljrcNKRypT … @Funds_jp
— 藤田雄一郎@Funds (@YYYFFF) March 18, 2019
情報開示することでソーシャルレンディング事業者の健全性を示すことができ、ファンドの透明性も高めることができますね。
透明性が高まればソーシャルレンディングに対する不信感もなくなりますし、投資してみたい…と感じる方は増えてくるんじゃないかと思います。
ソーシャルレンディングのメリット
ここからは、ソーシャルレンディングのメリットについて解説していきます。
- 投資経験や知識なしでも始められる
- 運用は放置できるので手間がかからない
- 少額から投資をスタートできる
- 安定した利回りに期待できる
- 投資先は自分で選ぶことができる
それぞれの内容を詳しく見ていきましょう。
メリット①:投資経験や知識なしでも始められる
投資に関しては今も難しい…と感じている方は多いですよね。
確かに株式投資だったりFXだったり、予備知識がないと始めにくい投資もあります。
ですが、ソーシャルレンディングは経験や知識ゼロでも手軽に始めることができます。
他の投資サービスと比べてハードルはかなり低いですね。
投資家は企業に融資して分配金を得ることが目的ですから、難しい手続きなども特にありません。
メリット②:運用は放置できるので手間がかからない
ソーシャルレンディングは募集ファンド(案件)を決めて投資したら、あとは運用期間が満期になるまで「待つだけ」です。
運用中は基本的に放置していても毎月分配金が入ってくるので、たまに資産状況をチェックするくらい。
投資に時間を割く必要がないため、日々忙しい会社員や主婦の人にはうってつけですね。
投資初心者は生活スタイルを崩してしまったり、プライベート時間を圧迫してしまうような投資は長続きしなかったりします。
特に株式・FXは精神的にも負担がかかりますから、ソーシャルレンディングのように放置できると気持ちもラクですよ。
余計なことは考えずに利益を積み上げられるところが嬉しいですね。
メリット③:少額から投資をスタートできる
投資を始めるならある程度のお金が必要…と思っている方は多いですよね。
ソーシャルレンディングの投資は、少額から始めることができます。
最低投資額は利用する事業者によって異なりますが、だいたい1万円から投資できるところが多いです。
まずは少額からスタートして、慣れてきた段階で徐々に投資額を増やすこともできますね。
ちなみにソーシャルレンディングの「Funds」だと、1円単位から投資することも可能。
銀行で眠っているお金があるなら、運用に回してみるのがいいかと思いますよ。
メリット④:安定した利回りに期待できる
価格が変動する金融商品を扱うわけではないので、素人でも玄人でも利回りに差はありません。
募集案件ごとに予定利回りが設定されているので、投資案件・投資金額が同じなら運用実績も同じですね。
利回りが安定しているのは、ソーシャルレンディングだからこその強みとも言えます。
期待できる利回りは投資先や事業者ごとで違いますが、比較的安定した実績を誇る「クラウドバンク」だと平均利回り6.99%(年率・税引前)です。
例えば100万円を1年間運用した場合、利回りが6.99%なら69,900円の分配金が得られる計算になりますね。
大手都市銀行の定期預金(定期1年)だと年利0.01%ですから、ソーシャルレンディングは利回りも高いことがわかります。
メリット⑤:投資先は自分で選ぶことができる
ソーシャルレンディング事業者によって、それぞれ募集されている案件は異なります。
海外を中心としたファンドや不動産ファンド、中小企業や上場企業の支援ファンド、太陽光・風力発電ファンドなどなど。
投資家はそういったテーマの中から募集されているファンドを選び、投資を行うことができます。
もちろん複数に分散投資することもできますよ。
投資先を分けることは「リスク分散」にも効果的です。
ただ、人気な案件はすぐに満額になって募集が終了してしまうので、なかなか投資できないときもあります。
例えば「Funds」の場合は案件がまだ少なく、募集開始30分もすれば満額になるほど大人気ですね。
案件をじっくり選びたい方は、多彩なテーマで募集案件も多い「クラウドバンク」がおすすめです。
私も実際に投資していますが、募集が途切れることは早々ないので投資しやすいですよ。
ソーシャルレンディングのデメリット
ソーシャルレンディングは魅力的なメリットがありますが、デメリットがないわけではありません。
- 貸し倒れ(元本割れ)リスクがある
- 返済が遅延する可能性がある
- 事業者リスクがある
- 運用している間は資金拘束される
- 短期的なハイリターンは狙えない
それぞれ順に解説していきますね。
デメリット①:貸し倒れ(元本割れ)リスクがある
ソーシャルレンディングは魅力的な利回りが期待できる一方で、融資先の貸し倒れによる元本割れリスクもあります。
企業の業績が悪化することもあるため、常に安定した返済が行われるとは限りません。
お金を融資する以上は避けて通れないことですね。
ただ、ソーシャルレンディング事業者によっては、借り手企業と「担保・保証」の契約を結んでいる場合もあります。
例えば大手の「クラウドバンク」だと、運用額を上回る評価額の担保等を全案件に設定しています。
担保・保証がある案件は貸し倒れ(元本割れ)リスクを低減できるため、利用する事業者や募集案件を選ぶときは十分注意しておきましょう。
デメリット②:返済が遅延する可能性がある
先にお伝えした貸し倒れは元本返済が困難になる状態のことですが、満期までに償還(ショウカン)できず返済が遅延(チエン)することも…
つまり、予定期日までに元本が返ってこない可能性もあるということですね。
返済遅延は企業側の事業不振などの影響だけではなく、ソーシャルレンディング事業者が行政処分などを受けた場合にも起こる可能性があります。
なお、予定よりも早く元本返済が行われる「早期償還」もあります。
デメリット③:事業者リスクがある
ソーシャルレンディングは、事業者リスクに関しても注意しておく必要があります。
運営自体が立ち行かなくなると倒産する可能性があるため、投資家が預けている資産が返ってこないことも十分考えられます。
なので、実績が比較的安定している大手のソーシャルレンディング事業者を選ぶのが望ましいですね。
また、ひとつの事業者にまとめて資金を管理しておくより、複数のソーシャルレンディングに分散させることも事業者リスクの低減に繋がります。
投資する以上はリスクゼロにすることはできませんが、なるべく「リスク回避」できるよう準備・行動することが大切ですね。
デメリット④:運用している間は資金拘束される
ソーシャルレンディングのデメリットとして大きいのが、投資しているお金は運用期間終了時まで拘束されてしまうことですね。
一度投資してしまうと原則「途中キャンセル」もできません。
投資先によっては1~2年以上の長期運用になるものもあるため、いつでも自由に引き出しできないのは不安要素になります。
ソーシャルレンディングの運用中は「待つだけ」で手間はかかりませんが、急な出費があったときに資金拘束されていると困ることもありますからね。
必要資金を投資に回すのは精神的にもよくないので、しばらく利用することがない「余剰資金」で始めることをおすすめします。
デメリット⑤:短期的なハイリターンは狙えない
株式やFX、仮想通貨投資だとレバレッジをかけて手元資金以上の取引が可能で、元本自体が価格変動する投資になるため、短期間で何倍にも増やすことができます。
ですが、ソーシャルレンディングの投資は安定した利回りが期待できる反面、一攫千金を狙うような投資はできません。
あくまでも大きな損失を避けつつ、長期的にコツコツ安定した利益を増やしていくことが目的です。
また、ソーシャルレンディングは感情に左右される投資ではないので、目先の利益に一喜一憂することはありません。
短期ハイリターンを得るにはハイリスクが伴いますから、確実に利益を積み重ねていきたい方はソーシャルレンディングが向いていますね。
ソーシャルレンディングの投資で注意するべきこと
これからソーシャルレンディングで投資を始めようを考えている方は、以下の点について注意しておきましょう。
- なるべく分散投資を意識する
- 運用期間が長すぎない案件を選ぶ
- 入金先口座は投資家ごとで異なる
- 入金時・出金時に手数料がかかる場合あり
- 分配金(利益)には税金がかかる
それぞれ解説していきますね。
注意点①:なるべく分散投資を意識する
ソーシャルレンディングでは「分散投資」することが欠かせません。
信頼できる事業者だったとしても将来的に経営不振になる可能性もあるので、資金をまとめて管理しているとリスクが高くなります。
事業者が倒産するリスクも考慮して、複数のソーシャルレンディング事業者に投資資金を分けておくのがおすすめですね。
人気のある主要な事業者としては、
- maneo(マネオ)
- SBIソーシャルレンディング
- クラウドバンク(CrowdBank)
- クラウドクレジット(CROWD CREDIT)
- OwnersBook(オーナーズブック)
- LENDEX(レンデックス)
- CREAL(クリアル)
- Funds(ファンズ)
などなどありますが、初めは少額でも2社以上に分けて管理するのがいいかと思います。
個人的におすすめなのは「クラウドバンク」と「Funds」になりますね。
クラウドバンクは安定した運用実績があり、Fundsは透明性の高い案件を取り扱う事業者ですから、比較的安心して投資を始めることができますよ。
注意点②:運用期間が長すぎない案件を選ぶ
これは個人的な見解もありますが、運用期間が長いと本当に返ってくるのか不安になることがあります。
長期案件だと2~3年間は資金が拘束されますし、それまで事業者の運営が上手くいっている保証もありません。
なので、できれば1年以内で運用期間が終了する案件で回していくのがおすすめですね。
運用期間が短いと精神的にも安定するので、ラクな気持ちでソーシャルレンディングに投資できます。
また、長すぎる案件だと投資していたことを忘れがちですから、自分でしっかり管理できる範囲の案件を選ぶといいですね。
複数案件に投資を分けることも分散投資に効果的なので意識しておきましょう。
注意点③:入金先口座は投資家ごとで異なる
ソーシャルレンディングでは、口座開設を行うと自分専用の「振込先口座」が割り振られることになります。
- 金融機関
- 支店名
- 口座番号
この振込先口座に入金を行って、募集されている案件へ投資(融資)することになりますね。
入金後は「マイページ」などで表示される口座残高に反映されます。
振込先口座は間違えないように注意しておきましょう。
注意点④:入金時・出金時に手数料がかかる場合あり
ソーシャルレンディングの投資はまず専用口座に入金する必要がありますが、基本的に利用する金融機関側で振込手数料がかかります。
出金時は手数料無料の事業者もありますが、中には手数料がかかる場合もあるので注意が必要です。
ソーシャルレンディングの主要事業者で出金手数料を比較してみました。
事業者 | 出金手数料(税込) |
maneo | 三菱UFJ銀行 銀座支店宛3万円未満:54円 銀座支店宛3万円以上:162円 他支店宛3万円未満:108円 他支店宛3万円以上:216円それ以外で3万円未満:324円 それ以外で3万円以上:432円 |
SBIソーシャルレンディング | 無料 |
クラウドバンク | 無料 |
クラウドクレジット | 月1回無料 (同月2回目以降は756円) |
OwnersBook | 324円 |
LENDEX | 無料 |
CREAL | 楽天銀行:51円 それ以外で3万円未満:165円 |
Funds | 無料 |
※2019年7月30日現在の出金手数料になります。
手数料は気にせず出金したい…という方は無料の事業者を利用するのがいいですね。
注意点⑤:分配金(利益)には税金がかかる
ソーシャルレンディングの分配金は「雑所得」として課税対象になります。
分配金は個人・法人問わず所得税等が源泉徴収されてから振り込まれることになり、源泉徴収分のお金は事業者が国に納税します。
源泉徴収の税率は20.42%(所得税20%+復興特別所得税0.42%)ですが、「給与所得+雑所得」などで実際に支払う所得税額は違ってきます。
ソーシャルレンディングの分配金は源泉徴収済み、つまり所得税がすでに引かれている状態ですが、場合によっては確定申告が必要になります。
- 【年間20万円以下】なら確定申告は不要
- 【年間20万円を超える】なら確定申告が必要
※雑所得にあたる副収入がある場合はすべて合算した金額です。
このようにソーシャルレンディングを含む雑所得が20万円以下であれば、原則として確定申告は必要ありません。
ただ、実際の所得税額よりソーシャルレンディングで源泉徴収された金額の方が高かった場合、確定申告によって払い過ぎた税金の還付を受けることも可能です。
税金問題はややこしい面もありますが、これを知っているとお金を取り戻すことができますし、頭に入れておいて損はありません。
また、分配金は源泉徴収されているからといって、確定申告をしなくていい理由にはならないことに注意しましょう。
年間20万円を超える利益がある場合は、忘れず確定申告するようにして下さいね。
ソーシャルレンディングの始め方
ここではソーシャルレンディングの始め方、口座開設から始めていく流れもご紹介しておきます。
- 開設フォームで必要事項を入力する
- 本人確認書類を提出(アップロード)する
- ハガキを受け取って口座開設完了
- 振込先口座に資金を入金する
- 募集ファンド(案件)を選んで投資する
流れを順に見ていきましょう。
①:開設フォームで必要事項を入力する
まずは各ソーシャルレンディング事業者の公式ページにアクセスして、口座開設フォームから必要事項を入力していきます。
投資初心者向きのソーシャルレンディング事業者は以下の2社です。
ちなみに私自身も実際に2社とも開設していますよ。
入力内容はメールアドレス・氏名・住所や金融機関・投資経験の有無など、口座開設にあたって必要な情報になりますね。
個人だけでなく法人として口座を開設することもできます。
②:本人確認書類を提出(アップロード)する
必要事項を入力し終わったら、本人確認のために書類を提出することになります。
【本人確認書類】
- 運転免許証
- 印鑑登録証明書
- 各種健康保険証
- 住民票
- パスポート
- 住民基本台帳カード など
【別途必要な書類】
- マイナンバーカード or 通知カード
- 銀行口座情報
本人確認書類の提出方法は郵送やFAXでも対応していますが、手軽な「画像アップロード」で提出するのが主流になっていますね。
画像アップロードは口座開設がスムーズなのでおすすめです。
ただ、確認書類が見切れていたり、ぼやけていると再提出になる場合もあるので、撮影するときは注意して下さい。
③:ハガキを受け取って口座開設完了
ソーシャルレンディングの口座開設は各事業者で審査があるため、完了するまでに最短1営業日、長くて5~7営業日かかることがあります、
審査が完了すると、登録した住所宛に転送不要のハガキが送られてきます。
このハガキは「開設審査完了」の通知と「本人住所確認」を目的としたものでもあります。
また、初回ログイン時や投資を開始する上で必要なパスワード等が記載されている場合が多く、ハガキの受け取りは必ず完了させる必要がありますよ。
口座開設にあたって住所に変更がある場合は、登録するときの情報に注意しましょう。
④:振込先口座に資金を入金する
口座開設が完了したら、投資するための資金を「振込先口座」へ入金します。
振込先口座はそれぞれ投資家ごとで異なるので、各ソーシャルレンディング事業者の「入金」ページで確認しましょう。
先にお伝えしていますが、金融機関側でかかる入金手数料は基本的に自己負担になります。
また、入金依頼から残高反映までの時間は、営業日当日9時~15時までであれば当日中に反映されるかと思います。
これは利用する事業者によって少し違ってきますが、反映までに1営業日はかかる場合もありますね。
リアルタイム入金にはほとんど対応していないので、入金は早めに済ませておきましょう。
⑤:募集ファンド(案件)を選んで投資する
入金まで完了して口座残高に反映されたら、いよいよ募集ファンドに投資することになります。
事業者によって取り扱うファンドの種類や募集案件数などは違ってきます。
「Funds」の場合は2019年1月から開始したこともあり、人気が殺到していて募集開始から数十分で終了してしまう状況ですね…
「クラウドバンク」だと募集案件が多いので、じっくり見定めることができますよ。
投資先としては中小企業・上場企業支援、太陽光・風力発電、不動産ファンドなど選べるテーマも多彩です。
まずは少額から運用を始めていきましょう。
【初心者向け】おすすめソーシャルレンディングサービス
ここまでソーシャルレンディングのメリット・デメリットなどを解説してきましたが、実際にどこで投資を始めるべきか迷ってしまう方は多いですよね。
そこで初心者の方にもおすすめできる「クラウドバンク」と「Funds」の特徴も簡単にご紹介しておきます。
ぜひ、事業者選びの参考にされてみて下さい。
おすすめ①:クラウドバンク(CrowdBank)
クラウドバンクの基本情報 | |
運営会社 | 日本クラウド証券株式会社 |
サービス開始 | 2013年12月 |
最低投資額 | 1万円~ |
平均利回り | 6.99% (年率・税引前) |
元本回収率 | 100% (2019年6月時点) |
出金手数料 | 無料 |
※2019年7月30日現在の情報になります。
「クラウドバンク」は、累計応募金額が590億円以上と業界3位の実績を誇るソーシャルレンディング事業者です。
サービス開始から今まで数多くの案件を運用していますが、元本割れとなったことは一度もありません。
実績や運営が非常に安定しているので、投資する側としては安心感がありますね。
また、クラウドバンクは他社のソーシャルレンディング事業者とは異なり、厳しい基準が求められる「一種業者=証券会社」が運営を行っています。
事業者リスクの不安要素が大きいソーシャルレンディングですが、クラウドバンクは比較的信頼できるサービスと言えます。
募集されるファンドは1年以内で運用が終了するものが多いので、投資を始めやすいこともおすすめできる理由の1つですね。
▼元本回収率100%/信頼の運用実績▼
おすすめ②:Funds(ファンズ)
Fundsの基本情報 | |
運営会社 | 株式会社クラウドポート |
サービス開始 | 2019年1月 |
最低投資額 | 1円単位~ |
予定利回り | 1.5~6% (年率・税引前) |
元本回収率 | データなし |
出金手数料 | 無料 |
※2019年7月30日現在の情報になります。
「Funds」はソーシャルレンディング業界ナンバーワンメディアである「クラウドポート」が運営しています。
2019年1月8日からサービスが始まったばかりなので実績はまだまだですが、投資家からの注目度はかなり高いですね。
取り扱うファンドは「上場企業」や「ベンチャー企業」などで、匿名化解除によって透明性も高く、募集があるとすぐに満額になるほど。
ソーシャルレンディングの中では、今最も期待されている事業者と言っても過言じゃないですね。
また、Fundsは「1円単位」から投資できるということも特徴の1つ。
まずは気軽に投資を体験してみたい…という方は、Fundsで始めるのがおすすめですよ。
▼1円~投資OK/利回り最大6%▼
ソーシャルレンディングの投資は余剰資金で行うことを忘れずに
これはソーシャルレンディングだけでなく投資全般にも言えますが、当分使うことのないお金「余剰資金」の範囲で始めるようにしましょう。
リターンを求めるあまり必要資金まで投資してしまうと、いざというときに問題が発生する可能性があります。
特にソーシャルレンディングは「資金拘束」があるため、必要に応じて自由にお金を引き出すことができません。
また、投資に対する負担が少なく安定した分配金が得られるとはいえ、貸し倒れ(元本割れ)リスクはゼロではないですからね。
生活資金が目減りするのと、余剰資金が目減りするのとでは、精神的負担やストレスの度合いも全然違います。
感情的になると正確な投資判断もできなくなりますから、こういった状況を避ける上でも余剰資金で行うことが重要になります。
無理をしてソーシャルレンディングの投資を始める必要はありません。
余剰資金がなければ、先に口座開設を済ませておくだけでもいいですね。
投資に回してもいいお金が作れたら、まずは少額からスタートしてみるのがいいかと思います。
ソーシャルレンディングのメリット・デメリットまとめ
- 誰でも安定した利回りに期待できる
- 運用は待つだけなので手間がかからない
- 少額(1万円)からでも始められる
- 運用が終了するまで資金拘束される
ソーシャルレンディングにはメリットがたくさんありますが、その一方でデメリットやリスクもあります。
世間的には悪いイメージが先行していますが、実際には安定した利回りで少額から始めることもでき、コツコツ利益を増やすことができます。
匿名化解除が公表されたこともあって、ソーシャルレンディング業界はさらに追い風が吹くんじゃないかと思います。
私も少額で運用を続けていますが、基本は放置しているだけですから特に投資に時間を使うこともありません。
プライベート時間を好きに過ごしつつ、その裏で分配金が毎月得られるのは嬉しいですね。
ソーシャルレンディングは初心者におすすめできる投資法なので、メリット・デメリットを理解した上で投資を始めるか検討していきましょう!
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