資産運用という言葉はわりとよく聞くようになってきたような感じがしますが、それとなくならどんなことをするのかは知っているかもしれませんね。
確かに投資することに間違いはないんですが、どんな感じで運用を行っているのかを詳しく知らない人は多いんじゃないでしょうか。
そこで資産運用の基本的な特徴から、得られるメリットやリスクとなるデメリットを誰でもすぐにわかるよう、やさしく解説していきたいと思います。
資産運用とは何を意味するのか
まず資産運用というのは、今自分がすでに持っているお金などの資産となり得るものを使用し、具体的な目標設定を元に資産を徐々に増やしていくことを指します。
例えば銀行の定期預金なんかがそれにあたりますが、イチから資産を構築していくのではなく、運用できる資産を使ってそれをさらに増やしていくということですね。
そして資産運用は投資そのものとも意味合いが違ってくるので、色々とごっちゃになってしまうところかもしれません。
投資&資産運用&資産形成の違い
文章で説明するよりも図で見比べた方が理解しやすいと思うので、まずはこちらの画像を見てみましょう。
言葉から想像すると似ているところがありますが、このようにそれぞれ違った特徴を持っているんです。
この3つの内容を簡単にまとめるとこんな感じになります。
- 投資:イチから短期的に資産を増やす目的で行うもの
- 資産運用:今ある資産を計画的に運用して徐々に資産を増やすもの
- 資産形成:資産運用に回すためのお金を作るもの
資産運用を行うメリット
資産運用をすることで得られるメリットは色々ありますが、大きな特徴としては以下の5つになります。
- 1万円という少額から手軽に運用が開始できる
- 様々な金融商品が購入できるので分散投資が可能
- 毎月積み立てることで複利効果が得られる
- お金でお金を稼ぐ流れを作ることができる
- 将来的に大きな資産を構築できる可能性がある
資産運用は今や1万円あれば運用が開始できる時代ですし、運用できる金融商品は「債券(国債・社債)」「外貨(外国通貨)」「金」など、購入できるものは色々用意されています。
こうした商品を分散的に購入することで万が一に1つが破綻しても、他でカバーすることができるのでリスクを減らせます。
そして資産運用の大きな利点とも言えるのが「複利効果」なんですが、これは運用で得た利益をそのまま積立資金に回すことで、さらなる運用益を生み出す仕組みのことです。
例えば10万円だけを運用し続けた場合と、毎月利益を含めて積立を行っていく場合の違いを表すグラフがこちらです。
もし仮に10年・20年と積み立てたら、将来は凄い金額の資産になっているかもしれません。
また、積立額が大きくなればそれだけリターンにも期待できますから、毎日自分が頑張って働かなくてもお金が働いてお金を稼いできてくれます。
つまり基本収入以外に資産運用による「不労所得」も得られるようになるということ。
資産運用を行うデメリット
- 元本割れの損失リスクがある
- 自分で商品を決める場合は管理の手間がかかる
資産運用は金融商品に投資することになるんですが、この金融商品は市場に影響を受けるので、価格の変動次第ではマイナスになる場合もあります。
例えば、ある商品の価格が10万円のときに購入した場合、市場の変化で価格が下落して8万円になったとすると2万円の損失を抱えることになり、元本割れとなることも十分考えられます。
また、資産運用サービスの中には「ロボアドバイザー」という自動運用ができるものもありますが、そういったサービスを利用しない場合は自分で管理及び運用を行うことになります。
初心者のうちからいきなり商品を自分で決めて、バランスを調整したりするのは難しいので、それなりの知識も必要になってくるでしょう。
そんな方は全自動で資産運用を行ってくれるサービスを利用するのがいいですね。
資産運用はジワジワ増やすイメージ
投資の中にはFX(外為)による短期トレードを行って、資産を一気に大きく増やす方法もあります。
FXのような投資法はハイリターンを得られるメリットがあるんですが、リスクもその分肥大化するので初心者が手を出すと痛い目を見ます。
それに短期トレードは利益を確定するたびに税金が発生するだけでなく、毎日チャートに張り付くことになるのであまりおすすめもできません。
その点、資産運用の場合は短期的な利益を求めるわけではなく、5年後・10年後という中長期なスパンで運用を行うので、目先の価格変動を気にする必要はありません。
今すぐにハイリターンは得られませんが、将来的には比較的安定した資産を作ることができるのが資産運用の持ち味です。
焦ってたくさんの水を与えたところで、逆に成長の妨げになるので適量の栄養を与え続けて育てるのが大切ですね。
運用資金は無理のない余剰資金を使う
余剰資金というのは、自分が生活する上でなくなっても支障のないお金のことを意味します。
銀行に預けたままずっと眠り続けているようなお金のことですね。
ここで無理に必要資金を回してしまうと、いざ損失が出てしまったときに継続が難しくなって運用が止まる原因になります。
それから資産運用の結果次第で生活に大きく影響することにもなるので、毎日気になって眠れない夜が続くことになるかもしれません。
資産運用に限らず投資全般において失敗しないためには、常に心にゆとりが持てる範囲内で行うのが必須事項です。
なので無理はせずに必ず余剰資金を用意してから資産運用を開始するようにしましょう。
まとめ
投資と聞くとそれなりのお金を用意する必要があったり、大きく損をする可能性があって手が出せないと思われるかもしれませんね。
特に短期トレードは感情で取引してしまう人も多いので、投資ではなくただのギャンブル感覚になる場合もあるでしょう。
ですが、資産運用はそんな目先の市場変化に一喜一憂することがないですし、低額で積立を行っていけば私生活に影響を与える心配もありません。
もちろん資産運用であっても元本が100%保証されているわけじゃないのでリスクはありますが、比較的安定している投資法なので初心者の方には向いていると思います。
今から余剰資金を資産運用に回して毎月積立をすることで、将来はゆとりある生活が送れるかもしれません。
もし興味を持たれた方で眠っているお金があるなら、ぜひ資産運用にチャレンジすることを検討されてみて下さい。
▼資産運用の必要性も知っておこう▼