株主優待を目当てに株式投資を始める方は少なくありません。
ただ、株主優待制度は1,500社以上の企業が実施しているので、どれがいいのか迷ってしまう方も多いですよね。
せっかくもらっても使い道がなければ意味がありませんし、しっかり有効活用できるものを選びたいところでしょう。
3月に優待権利が確定する銘柄は800以上あり、優待初心者がこの中から選ぶのはなかなか大変です。
そこで今回は、個人投資家に選ばれている人気の優待銘柄をランキング形式でわかりやすくご紹介します。
10万円以下で買えるおすすめ優待銘柄もあるので、ぜひ参考にしてみて下さいね。
そもそも株主優待とは?
株主優待とは、株式を購入して保有している株主に対して、企業が自社商品やサービス等の「優待品」を贈る制度のことです
すべての企業が株主優待制度を実施しているわけではないので、購入する株式によっては優待品がもらえない場合もあります。
お米や金券、優待券、カタログギフトなど、企業によって様々な優待品が用意されています。
この株主優待制度は、株を購入した株主にとってみれば値上がり益や配当とは違った嬉しいメリットです。
ただ、企業側からすると損をするだけじゃないの?と感じる方もいますよね。
企業側が株主優待制度を実施するメリットとしては、株を長期保有してもらうきっかけになったり、株主の増加に繋がることがあげられます。
株主優待3月のおすすめ人気ランキング
ここからは、株主優待の中でも特に人気が高い3月のおすすめ銘柄をランキングでご紹介します。
①:オリックス
権利確定月 | 3月末・9月末 |
優待内容 | ふるさと優待 (全国各地のカタログギフト) 株主優待カード |
優待必要株数 | 100株以上 |
株価 | 1,689.5円 |
最低投資金額 | 168,950円 |
予想配当利回り | 4.50% |
※優待情報:2020年3月6日時点
※株価:2020年3月6日終値
オリックスの株主優待は人気が高く、個人的にも特におすすめの銘柄になります。
「ふるさと優待」という制度があり、オリックスグループ全国各地の取引先が取り扱う商品のカタログギフトが贈られてきます。
また、100株以上を3年以上保有している株主はワンランク上のカタログになるのが嬉しいところですね。
他にもカード提示で様々な優待が受けられる「株主優待カード」が届きます。
ホテル・旅館宿泊が優待価格で利用できたり、京都水族館・すみだ水族館・新江ノ島水族館の入場料金10%割引などがありますよ。
②:KDDI(9433)
権利確定月 | 3月末 |
優待内容 | カタログギフト |
優待必要株数 | 100株以上 |
株価 | 3,217円 |
最低投資金額 | 321,700円 |
予想配当利回り | 3.57% |
※優待情報:2020年3月6日時点
※株価:2020年3月6日終値
KDDIは、3大キャリアの1つであるauのスマホを提供している企業です。
ここの株主優待は、総合通販サイト「au PAY マーケット (au Wowma!)」から自由に選べるカタログギフトになっています。
100株以上で3,000円相当ですが、5年以上保有していると5,000円相当にランクアップします。
なお、1,000株以上だと5,000円相当、5年以上保有で10,000円相当になりますよ。
全国47都道府県のグルメ品をお得に楽しめるので、KDDIの株主優待もおすすめですね。
③:ANAホールディングス(9202)
権利確定月 | 3月末・9月末 |
優待内容 | 株主優待航空割引 自社グループ優待券 オリジナルカレンダー |
優待必要株数 | 100株以上 |
株価 | 2,881円 |
最低投資金額 | 288,100円 |
予想配当利回り | 2.60% |
※優待情報:2020年3月6日時点
※株価:2020年3月6日終値
ANAホールディングスは、国内線の約半数のシェアを誇る大手航空会社になります。
株主優待には航空割引があり、FLEX-D運賃の50%割引で利用できるのが魅力的ですね。
保有する株数が多くなるごとに優待内容も優遇されていきます。
- 100株以上:1枚(年間 2枚)
- 200株以上:2枚(年間 4枚)
- 300株以上:3枚(年間 6枚)
- 400株以上:4枚(年間 8枚)+400株超過分 200株毎に1枚
- 1,000株以上:7枚(年間 14枚)+1,000株超過分 400株毎に1枚
- 100,000株以上:254枚(年間 508枚)+100,000株超過分 800株毎に1枚
また、ANAグループの優待券ももらえるので、宿泊や飲食等が通常より安く利用できます。
旅行好きな方には間違いなくおすすめできる優待になりますね。
10万円以下で買える3月おすすめの株主優待
いきなり10万円以上も投資するのはちょっと・・・という方も中にはいますよね。
ここでは、10万円以下で購入できる3月おすすめの株主優待銘柄もご紹介したいと思います。
①:ヤマダ電機(9831)
権利確定月 | 3月末・9月末 |
優待内容 | 優待割引券 |
優待必要株数 | 100株以上 |
株価 | 504円 |
最低投資金額 | 50,400円 |
予想配当利回り | 2.58% |
※優待情報:2020年3月6日時点
※株価:2020年3月6日終値
家電製品を購入するときは、日本全国各地に店舗を持つヤマダ電機を利用される方は多いかと思います。
そんなヤマダ電機の株主優待には全店で利用できる割引券があり、1枚当たり500円相当の割引券を3月末に2枚、9月末に4枚もらうことができます。
この割引券は、買物金額税込1,000円以上につき1,000円ごとに1枚使用可能です。
また、100株以上を1年以上保有または2年以上保有するともらえる枚数も増えますよ。
優待獲得の最低投資金額も低めなので、手軽に株主優待を始めたい方にはうってつけですね。
②:アトム(7412)
権利確定月 | 3月末・9月末 |
優待内容 | 優待ポイント |
優待必要株数 | 100株以上 |
株価 | 899円 |
最低投資金額 | 89,900円 |
予想配当利回り | 0.22% |
※優待情報:2020年3月6日時点
※株価:2020年3月6日終値
アトムはあまり聞き慣れない方が多いかもしれませんが、中部地方を中心に店舗を構える外食チェーンになります。
主にステーキレストランや回転寿司、居酒屋や焼肉店などがあります。
株主優待は、全国の店舗で利用できる「優待ポイント」を100株以上で2,000ポイント(年間4,000ポイント)分もらえます。
1ポイント=1円相当で利用でき、ポイント有効期限は付与より1年間となっています。
もし店舗で利用できなくても、株主専用サイトにて各地特産品と交換も可能なので安心ですよ。
アトムはもらえる優待ポイントが高めなのでおすすめですね。
③:タカラレーベン(8897)
権利確定月 | 3月末 |
優待内容 | 全国共通おこめ券 |
優待必要株数 | 100株以上 |
株価 | 431円 |
最低投資金額 | 43,100円 |
予想配当利回り | 4.40% |
※優待情報:2020年3月6日時点
※株価:2020年3月6日終値
タカラレーベンは、自社マンションブランド「レーベン」、都市型コンパクトマンション「ネベル」シリーズの販売を行っている企業です。
株主優待は、スーパーなどで使える「おこめ券1kg分」になっています。
500株以上なら3kg分、1,000株以上なら5kg分にランクアップしますよ。
なお、おこめ券は440円(金券)として利用することも可能です。
株主優待初心者におすすめのネット証券
多くの方は株式投資を始めるときに気になるのが「売買手数料」の部分だと思います。
現在ではネット証券を利用することで、株式売買手数料を安く抑えることができます。
その中でも個人的におすすめしたいのが松井証券になりますね。
松井証券は現物取引・信用取引に関わらず、1日の約定代金合計が50万円まで手数料無料という格安の料金体系になっています。
また、株主優待の「つなぎ売り」にも対応しています。
銘柄注文において、寄り付き前に同一銘柄・同数量で、現物取引の買い注文と信用取引の新規売建て注文を成行で発注し、約定させる取引のことです。
このつなぎ売りを活用することで、価格変動リスクを最小限に抑えて、株主優待を獲得できるようになります。
これから株主優待を始める方は松井証券を検討してみて下さいね。
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株主優待を始めるときの注意点
株主優待の権利を得るためには、必ず「権利付最終日」までに現物株式を買付する必要があります。
もう少し詳しく説明すると、「権利確定日」に株主であることが必要で、株式は買付してから受け渡されるまで2営業日かかります。
そのため、権利付最終日(権利確定日の2営業日前)までに買付して保有していることが、株主優待を得る条件になっています。
例えば、2020年3月末が権利確定日の銘柄だった場合、3月27日(金)の権利付最終日までに買付すると権利が得られますね。
ただし、銘柄によっては権利確定日が3月31日と異なることもあり、その場合は権利付最終日も異なるので注意しましょう。
株主優待銘柄を購入するときは、必ず条件なども合わせて確認するようにして下さいね。
株主優待3月のおすすめ人気ランキングまとめ
今回は2020年3月おすすめの株主優待をランキング形式でご紹介しました。
個人投資家に人気のある優待銘柄ですが、重要なのは自分が生活する上で活用できるモノかどうかです。
優待内容がいくら魅力的でも、実際に利用する機会がなければ意味がありませんよね。
また、長期的に利用する優待に投資すれば、必然的に株の保有期間も長くなるので目先の株価変動に一喜一憂する必要もありません。
こういった側面も意識しつつ、自分にとって理想的と言える株主優待を選ぶのがいいかと思いますよ。
気になる優待銘柄があれば、さっそくチェックしてみて下さい!
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