マーケットスピード2(MARKETSPEED Ⅱ)は、「楽天証券」が提供しているPC用のトレーディングツールです。
投資家から人気のあった従来のマーケットスピードが改良され、洗練されたデザインや優れた操作性が魅力的ですね。
マーケットスピード2は通常有料(税込2,700円/3ヶ月間)ですが、現行ツールと同様の条件を満たすことで無料で使うことができます。
楽天証券のマーケットスピードを使った経験がない方は、マーケットスピード2の評判・口コミや特徴・使用感などが気になるところだと思います。
そこで今回は、楽天証券が誇る最強トレーディングツール「マーケットスピード2」について、わかりやすく解説していきますね。
楽天証券の「マーケットスピード2」とは?
マーケットスピード2の基本情報 | |
提供元 | 楽天証券 |
対応OS | Windowsのみ |
取引対象 | 国内株式 (先物・オプション・米国株は順次対応) |
主な機能 | アルゴ注文 個別銘柄 ザラバ情報 チャート 武蔵 |
利用料金 | 無条件で無料 |
※2019年6月時点の情報になります。
楽天証券が提供する現行ツール「マーケットスピード」は、非常に多機能ながら投資初心者でも使いこなせるトレーディングツールです。
デイトレーダーから中長期の投資家まで、幅広くサポートしている株取引ツールなので、利便性にも優れていますね。
このマーケットスピードをさらに一新して、機能をバージョンアップさせたのが「マーケットスピード2」です。
マーケットスピード2はPC専用ツールで、現在ではWindowsのみ対応なので、Macでは利用することができません。
また、国内株式のトレード機能の他に今後は先物・オプションや米国株にも対応予定。
なお、現行のマーケットスピードはなくならないので、どちらも利用することができます。
【重要】2019年6月24日から完全無料化
もともとマーケットスピード2は、3ヶ月2,700円がかかる有料ツールで、条件を満たしている人は無料で使えました。
ですが、2019年6月24日より「利用料の無料化」が開始され、誰でも無条件無料で利用できるようになっています。
今後は気兼ねなくマーケットスピード2を活用できますね。
楽天証券「マーケットスピード2」の特徴
ここからはマーケットスピード2の主な特徴を解説していきますね。
- プロの売買テクが手軽に使える「アルゴ注文」
- 1画面に必要情報を集約した「個別銘柄」
- 登録銘柄を複数形式でチェックできる「ザラバ情報」
- 直感的に操作ができる「チャート」
- スピーディーな取引を可能にした「武蔵」
それぞれ順に見ていきましょう。
特徴①:プロの売買テクが手軽に使える「アルゴ注文」
マーケットスピード2の最大の特徴とも言えるのが、この「アルゴ注文」という機能です。
事前に条件を登録することで、楽天証券のシステムが登録した条件を満たすか監視を行い、合致すると自動的に取引所へ注文が執行されるもの。
登録内容は楽天証券のサーバーで管理されるため、PCを開いていなくても条件に合わせて注文が自動的に執行されます。
この機能によって、感情に左右された不用意なトレードをなくし、機械的に注文を行うことが可能になります。
条件登録で注文を自動化できるので、投資に時間を割けない忙しい方でも、安心して取引できるメリットがありますね。
また、マーケットスピード2のアルゴ注文には、5種類のラインナップがあります。
①アイスバーグ注文
⇒1つの注文を少しずつ小分けにして発注
②スナイパー注文
⇒指定価格の気配表示で瞬時に発注
③トレイリング注文
⇒逆指値注文を設定し、株価に応じて逆指値価格を自動で修正
④リザーブ注文
⇒日時や株価を指定して発注
⑤リンク注文
⇒最大10個の注文を連続して登録
個々の目的別に投資スタイルを使い分けできるので、今まで以上に取引の選択肢が広がりますね。
特徴②:1画面に必要情報を集約した「個別銘柄」
この「個別銘柄」機能は、投資情報から発注や保有状況、指定した指数や為替などを同一画面に集約したものです。
情報収集を行う画面がスマートに収まっていると、操作の手間が減るのでとても便利ですね。
保有している銘柄は、平均取得単価や評価損益も手軽にチェックできます。
また、銘柄については複数のリストから簡単に切り替えでき、わざわざ銘柄を選び直す必要もありません。
情報収集・発注・管理などが1画面に集約されているのはありがたいですね。
特徴③:登録銘柄を複数形式でチェックできる「ザラバ情報」
「ザラバ情報」は、自分が登録している銘柄を様々な形式で、銘柄一覧を見ることができる機能。
もともとマーケットスピードにはザラバ情報1~5がありますが、マーケットスピード2では新たに「ザラバ情報6・7」が追加されました。
ザラバ情報6
⇒ヒートマップ機能で株価の変化を色分け
ザラバ情報7
⇒ヒートマップ機能に加え、マルチチャート機能搭載
ザラバ情報6では「現在値・前日比」が表示され、ザラバ情報7では4本値(始値・高値・安値)や出来高・売買代金も表示されます。
それぞれヒートマップ機能があるので、視覚的に株価の動きを把握できるのが大きなメリットですね。
上昇率や下落率に応じて赤色や緑色にパネルが変化するので、銘柄別の相場状況も一目でわかります。
細かな設定は好みに合わせて調整できるので、自分の使いやすい環境に合わせることも可能です。
また、ザラバ情報7にはマルチチャートがあり、気になる銘柄群の値動きをまとめて確認できて便利!
個別でも一括でも簡単に切り替えできますよ。
特徴④:直感的に操作ができる「チャート」
現行のマーケットスピードは、チャートの移動や拡大・縮小などを手軽にできないところが難点でした。
ですが、マーケットスピード2では操作性が大幅に改善され、マウス操作だけで直感的に使えるようになっています。
取引ツールに不慣れな方にとっては、操作性が優れている点は重要なポイントと言えますね。
また、27種類しかなかったテクニカル指標が57種類まで増加し、最大5つまで重ねて表示できるように変更されています。
チャートも機能性が向上しているので、マーケットスピード2はより一層便利に進化したことが感じられます。
銘柄分析をする上でも欠かせない機能が充実していると言えますね。
特徴⑤:スピーディーな取引を可能にした「武蔵」
「武蔵」とは、多くのデイトレーダーから人気の高い板発注ツールです。
この武蔵はドラッグ&ドロップで直感的にトレードできるのが特徴ですね。
マーケットスピード2になったことで、今までできなかった「逆指値注文」にも対応。
また、もともと株数変更には手入力やドラッグ&ドロップする方法しかありませんでしたが、ショートカットキーやマウスホイールでも変更可能に。
マーケットの変化に合わせてスピーディーに株数変更ができると、タイムロスを防いでチャンスを掴める可能性も高くなりますね。
これまでよりも武蔵を使って、より効率的なトレードができるようになっています。
▼取引ツールで株取引をはじめよう▼
マーケットスピード2の評判・口コミはどう?
ここでは、マーケットスピード2の評判・口コミも見ていきましょう。
Twitter上では以下のような意見が見受けられましたね。
SMAの線を太くしたら見やすくなったw
マーケットスピード2は カスタム性に優れてて
これで無料で使いやすいからほんと好きです pic.twitter.com/E7mBoJm48C— ゐわぽん🅿️🖐 (@iwatako) 2019年4月10日
「マーケットスピードII」では、OCO注文ができるようになったらしい。楽天証券やるやん!楽天は銀行も証券もSBIの劣化だったのに、最近はどっちもよくなってる。
— オカルティスト (@Occultist905) 2019年4月4日
楽天のマーケットスピードⅱ使ってみたけどこれ最強やん!!
アルゴ注文もトレーリングもできる!!!— オクソン@専業トレーダー (@okuson95) 2019年4月3日
楽天のスピードマーケット2のザラバ7画面です。
ミニチャートが画面いっぱいに並ぶのは便利だにょ pic.twitter.com/BPo8tKLTgS— おこしゃん、ドナルド (@okojyo_tak) 2019年4月3日
マーケットスピードⅡ
Mac非対応なんだ…対応可能になる日って
くるのかな?— Thomas (@kabu_G1) 2019年4月1日
現行のマーケットスピードから機能性が向上したことで、使いやすさが高く評価されているようです。
他社の取引ツールと比較しても、楽天証券のマーケットスピード2はおすすめできますね。
ただ、WindowsのPCしか対応できていないので、Macユーザーの方は使えないのが残念なところ…
既存のマーケットスピードにはMac版があるので、今後は対応する可能性はあるかもしれません。
評判を見る限りでは、楽天証券のマーケットスピード2を試してみる価値はありますね。
楽天証券のマーケットスピード2を無料で使うには?
ここの項目は無料条件があったときの内容になっています。
2019年6月24日からは無条件無料に変更されているので、利用料がかかることはありません。
楽天証券のマーケットスピード・マーケットスピード2は、初回利用に限って3ヶ月無料となっています。
それ以降は「税込2,700円/3ヶ月間」の利用料金になりますが、以下のいずれかの条件を満たすことで無料にできます。
- 楽天証券の各種対象口座を開設する
- マネーブリッジを設定する
- 楽天証券の預かり資産残高30万円以上
- 申請時の預かり金資産残高30万円以上
- 過去3ヶ月で対象商品の取引実績がある
※いずれか1つ条件達成で無料になります。
※マーケットスピード・マーケットスピード2の条件は同一です。
なお、現行のマーケットスピードはほぼすべての人が無料で使っているので、マーケットスピード2でも問題なく無料利用ができるかと思います。
それぞれの条件について詳しく見ていきましょう。
①:楽天証券の各種対象口座を開設する
- 信用取引口座
- 先物・オプション取引口座
- 楽天FX取引口座
※いずれか1つを開設で達成
信用口座や楽天FX口座は、楽天証券の開設申し込み時に「同時開設」することができます。
楽天証券の総合口座開設後でも、ページ内から開設申し込みを行うこともできますよ。
ただ、口座開設基準が設けられているので、審査にクリアできないと開設できない場合もあるので注意しましょう。
②:マネーブリッジを設定する
「マネーブリッジ」とは、楽天証券と楽天銀行を口座連携するサービスのことです。
すでに両口座をお持ちの方なら、無料ですぐに設定の申し込みを行うことができます。
マネーブリッジを設定すると、口座間で自動入出金(スイープ)ができたり、楽天銀行の普通預金金利が0.10%にアップする特典も受けられます。
また、楽天銀行の「ハッピープログラム」にエントリーすると、楽天証券で取引するだけでもポイントが貯まるのでお得ですよ。
マネーブリッジ設定でマーケットスピード2が無料になるので、楽天銀行を開設することも検討しておきましょう。
③:楽天証券の預かり資産残高30万円以上
ここで言う預かり資産とは、楽天証券の「保有商品の評価額合計」+「預り金合計」を意味しています。
楽天証券で保有中の株式・投信等に加えて、証券口座にある現金資産を合わせた「資産総額」が30万円以上あれば条件達成となります。
この判定はマーケットスピード2に申請する前営業日時点。
楽天証券の資産残高は、入金した翌営業日の午前6時ごろに確定します。
例えば1日に入金したら、2日の午前6時ごろに残高として確定するので、翌営業日となった3日にマーケットスピード2へ申請すると条件達成という感じですね。
資産状況は楽天証券ページ内の「資産管理」⇒「パフォーマンスレポート」からチェックできますよ。
④:申請時の預り金資産残高30万円以上
こちらは外貨を除く「預り金」資産が30万円以上楽天証券にあれば、無料にできる条件になります。
当日入金してマーケットスピード2の申請時に、預り金残高へ反映していれば条件達成という感じですね。
現金余力がある方なら、③よりもこちらの条件の方が早く達成できるので、当日中にすぐ申請できますよ。
楽天証券の銀行振込を利用する場合は、営業日の9:00~15:00の間に入金しないと、資金の振替手続きが翌日になってしまうので注意しましょう。
リアルタイム入金であれば、メンテナンス時間を除いて24時間いつでも入金可能で「即時反映」されます。
振込手数料も無料なので、入金するならこちらがおすすめですね。
⑤:過去3ヶ月で対象商品の取引実績がある
マーケットスピード2の無料対象となる金融商品は、
- 国内株式
- 米国株式
- 中国株式
- 先物オプション
- カバードワラント
※国内株式はIPO・PO・立会外分売を除く
※電話注文による取引は対象外です
過去3ヶ月間で上記商品の取引が、1回以上あれば無料の条件クリアとなります。
株式投資をするなら、それほど難しいことではありませんね。
マーケットスピード2の無料利用はマネーブリッジがおすすめ
これは私自身が「マネーブリッジ」を利用しているということもありますが、とにかくデメリットが見当たらないのでおすすめです。
資産残高や取引実績に関係なく、楽天FX口座なども開設する必要がないですからね。
楽天銀行の口座は必要になりますが、楽天証券を利用するなら必須と言える銀行口座ですし。
金利アップやポイント優遇、楽天証券に入金しなくても銀行口座の預金残高から買付できますし、資産管理もしやすいので非常に便利です。
最初にマネーブリッジを設定したら、再設定する必要もありません。
マーケットスピード2のツールもずっと無料で利用できるので、両口座を持たれていない方は楽天証券から同時開設しておきましょう。
▼取引ツールで株取引をはじめよう▼
楽天証券のマーケットスピード2の使い方
初めてマーケットスピード2を利用される方は、まず申請の申し込みを行う必要があります。
申請方法はいたって簡単なので、すぐに終わりますよ。
マーケットスピード2の申請手順も解説しておきますね。
現行のマーケットスピードとマーケットスピード2の課金状況は同一になります。
すでに現行のマーケットスピードを無料で利用中の場合は、マーケットスピード2で新たに申請を行う必要はありません。
現行ツールで申請済みの方は、下記から最新ツールをダウンロードすることで、無料で使えるようになります。
なお、初めて申請される方は楽天証券内の「マーケットスピード」で行い、申請後にマーケットスピード2をダウンロードする流れになるかと思います。
マーケットスピードの申請手順
楽天証券の公式ページにアクセスして、画面右上の「設定・変更」⇒「取引ツール・有料情報申込」に進みます。
そうすると取引ツールの項目に移動するので、「マーケットスピード」の『申込』ボタンをクリックします。
以下の時間は楽天証券がメンテナンスに入るので申し込みできません。
- 営業日:7:30~7:40/15:30~17:15
- 営業日翌日:3:00~6:00
マーケットスピードの利用規定に関する同意が求められるので、各項目の内容を確認して問題なければ下部の『同意する』ボタンをクリックします。
最後に内容を確認して、下部の「取引暗証番号」を入力したら『申請』ボタンをクリックしましょう。
取引暗証番号は、楽天証券の初期設定時に決めた「4桁の数字」です。
これでマーケットスピードの申請完了となって、すぐにツールを利用できるようになります。
有料情報申込状況を確認してみると、マーケットスピードのところに「試用中」と記載されているかと思います。
申請できたらマーケットスピード2をダウンロードする
マーケットスピード2はツールをダウンロードしないと使えません。
申請後はツールのダウンロードページに移動しましょう。
※Windowsの方は、マーケットスピード・マーケットスピード2ともに利用可能ですが、Macの方はマーケットスピードのみ利用可能です。
それぞれのページでダウンロードが完了したら、PC側でファイルを開いてツールのインストールを行います。
2分ほどでインストールが完了するかと思うので、「MarketSpeed」を起動後に楽天証券のIDとパスワードでログインすれば取引を開始できますよ。
ツールの利用期限が過ぎたら自動課金される?
ここは心配になるところですよね。
結論から言うと、期限を過ぎても自動課金されることはないので安心して下さい。
マーケットスピード2の利用期限3ヶ月を過ぎた時点で、無料条件を満たしているかどうかで状況が変わってきます。
- 条件達成:無料のまま利用期限が自動更新される
- 条件未達成:ログイン不可になり再申請が必要
つまり、無料となる条件を達成し続けている限りは、そのまま自動的に継続更新されていくということですね。
有料になる場合はマーケットスピード2が使えなくなるので、自動更新されて知らぬ間に課金されていた…ということにはなりません。
無料条件の未達成者は、再度マーケットスピード2を利用するなら再申請することになります。
無料でツール利用の再申請をするには?
マーケットスピード2をもう一度無料のまま利用したい方は、先にご紹介したいずれかの無料条件を達成した上で、3ヶ月以内の申請が必要になります。
再申請時でも条件さえ達成していれば無料のまま利用できるので、一度未達成になったからといって今後は有料になるというわけではありません。
仮に有料状態でマーケットスピード2を利用する場合は、再申請時に楽天証券の預り金から2,700円(税込)が差し引かれることになります。
無料条件を満たしている場合でも、購買余力が0円だと利用申請できないので注意しましょう。
楽天証券はスマホアプリでも取引ができる
「楽天証券」にはマーケットスピード2の他に、「iSPEED(アイスピード)」というスマホプリも提供されています。
このアイスピードは、iPhone・Android・iPadに対応したトレードアプリで、株価や為替情報の収集から取引を行うことも可能。
提供中のアプリは以下のものになります。
- iSPEED for iPhone/Android
- iSPEED for iPad
- iSPEED FX
- iSPEED 先物OP
- iSPEED CX (国内商品先物)
外出先でも国内株式やFXの取引がしたいという方や、銘柄の株価やニュースを気軽に確認したい方にはありがたいですね。
このスマホアプリと「Apple Watch」を連携して、新着ニュースや約定をアラート通知させることもできます。
自宅でのトレードはPCツールのマーケットスピード2で、通勤時や休憩中などの時間にはスマホアプリのiSPEEDと使い分けることもできますね。
マーケットスピード2の評判や特徴、無料条件・使い方のまとめ
- 機能性・操作性・情報量に優れている
- プロの投資法が誰でも使える
- 情報収集・管理が1画面に集約されて便利
- ヒートマップ実装で視覚的にチェックできる
- 現行ツールと同様に無料で使える
「楽天証券」で株式取引を始めるなら、PC専用の多機能取引ツール「マーケットスピード2」は必須アイテムになってきます。
ここでご紹介してきたように機能性が大幅に向上されていて、従来よりも非常に使いやすくなったと言えますね。
無料条件はマーケットスピードと変わらないので、ほとんどの方は永続的に無料で使えるんじゃないかと思います。
私もすでに無料条件の「マネーブリッジ」を設定しているので、今後は無料のまま自動更新できますし、もう無料ツールと言っても良いくらいです。
楽天証券の資産残高30万円以上も、投資を続けていけばいずれは誰でも達成できる条件ですね。
ただ、マーケットスピード2は楽天証券の口座開設が前提となるので、利用することを検討されている方は開設を済ませておきましょう。
▼取引ツールで株取引をはじめよう▼
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