自動売買FXでよく比較されることが多い「トライオートFX」と「トラリピ」は、どちらも手間や時間をかけず運用できるサービスです。
長期的にコツコツ利益を積み上げることができる自動売買FXですが、トライオートFXとトラリピのどちらがいいか悩みどころですよね。
そこで運用時にかかる手数料面はどっちが安いのか、ここの差で利用するサービスを判断される方も少なくありません。
自動売買FXでかかる手数料は、長期運用をする上で必ずチェックしておきたいポイントです。
そこで今回は、トライオートFXとトラリピの運用コストである取引手数料・スプレッド・スワップポイントで徹底比較してみました。
どちらの自動売買FXで運用するか迷われている方は、手数料の比較内容を参考にされてみて下さいね。
【この記事の要点まとめ】
- 取引手数料はトラリピが有利
- スプレッドはトライオートFXが有利
- スワップはトライオートFXが有利
トライオートFX・トラリピの自動売買でかかる運用コスト
トライオートFXとトラリピの手数料を比較する前に、まずは自動売買FXでかかる運用コストについて解説しておきます。
- 取引手数料
- スプレッド
- スワップポイント
それぞれ順に見ていきましょう。
取引手数料
取引手数料とは、1回の取引ごとに発生する手数料のことです。
新規注文が約定したときと、決済したときにそれぞれ片道分の手数料がかかります。
なので取引手数料に関しては、「新規+決済」の往復分のコストが発生すると考えておきましょう。
スプレッド
FX(外国為替取引)では買値(Ask)と売値(Bid)の2つのレートがあり、それぞれ提示されている価格が異なります。
スプレッドとはその買値と売値との価格差を意味しています。
例えばスプレッドが0.3銭なら、「1通貨0.003円」「1,000通貨3円」が手数料になりますね。
自動売買FXを提供する業者によってスプレッド幅は違ってきますが、狭ければ狭いほど有利に取引を行うことができます。
また、スプレッドは市場の流動性に応じて変化する場合と、原則固定になっている場合もありますね。
取引回数が多くなるとスプレッドによる実質的な手数料の負担も大きくなるため、できるだけ価格差が狭い自動売買FX業者を選ぶのが望ましいと言えます。
スワップポイント
スワップポイントとは、取引をする通貨ペアの2国間の金利差から得られる利益のことです。
低金利通貨を売って高金利通貨を買うことで、スワップポイントを受け取ることができます。
このスワップ目的で運用している方も多いですね。
ポジションを保有し続けているだけで毎日利益が得られますから、売買をせず継続的に利益を増やしたい場合に最適です。
ただ、高金利通貨を売って低金利通貨を買った場合は、スワップポイントがマイナスになって支払いが発生するので注意が必要です。
スワップポイントに関しても自動売買FX業者によって差があるので、スワップ運用を考えている方はよく確認しておきましょう。
トライオートFX・トラリピ【取引手数料を比較】
ここでは取引手数料を比較しますが、実はトラリピに関しては2018年9月29日より、手数料が無料化されています。
取引数量 | トライオートFX | トラリピ |
1万通貨未満 | 片道20円 | 無料 |
1万通貨以上 | 片道10円 | |
10万通貨以上 | 片道5円 | ー |
50万通貨以上 | 無料 | ー |
※トラリピ「せま割対応注文」は、通常通り手数料が発生します。
トライオートFXは1,000通貨あたりの取引手数料が発生し、取引数量に応じて手数料が安くなる仕組みになっています。
50万通貨以上になれば無料で利用できます。
対してトラリピは、取引量に関わらず完全無料で利用することができます。
今まではトライオートFXの方が安かったんですが、無料化によって取引手数料に関してはトラリピの方が有利になりますね。
トライオートFX・トラリピ【スプレッドを比較】
続いて、取り扱い通貨ペアごとのスプレッドを比較してみました。
トライオートFX | トラリピ | |
米ドル/円 | 0.3 | 3~4 |
ユーロ/円 | 0.5 | 4~5 |
英ポンド/円 | 1 | 6~7 |
豪ドル/円 | 0.6 | 5~6 |
NZドル/円 | 1.7 | 6~7 |
加ドル/円 | 1.9 | 2~3 |
スイスフラン/円 | 2 | ー |
南ア・ランド/円 | 1.8 | 2~3 |
トルコリラ/円 | 5.5 | 7~8 |
ユーロ/米ドル | 0.3 | 3~4 |
豪ドル/米ドル | 1.4 | 4~5 |
NZドル/米ドル | 2 | 4~5 |
英ポンド/米ドル | 1.4 | ー |
豪ドル/NZドル | 5.8 | ー |
ユーロ/豪ドル | 2 | ー |
ユーロ/英ポンド | 1.9 | ー |
米ドル/スイスフラン | 2 | ー |
※2019年9月29日時点(独自調べ)。
※トライオートFXは原則固定(例外あり)、トルコリラ/円は原則固定ではありません。
スプレッドに関しては、トライオートFXがトラリピを圧倒している状況ですね。
取り扱い通貨ペアすべてでスプレッドが安く、業界最狭水準になっています。
特に「米ドル/円」「ユーロ/円」「豪ドル/円」「ユーロ/米ドル」は、トラリピと比較してかなり狭くなっています。
また、トライオートFXのスプレッドは変動制ではなく、原則固定であることも評価できますね。
自動売買は設定したプログラムに基づいて自動的に売買が繰り返されるため、長期的に運用すると必然的に取引回数も多くなります。
なのでスプレッドは利益面を大きく左右するので、コストを抑えたい場合はトライオートFXが有利と言えます。
トライオートFX・トラリピ【スワップポイントを比較】
最後に、スワップポイントについて比較した一覧表を見てみましょう。
トライオートFX | トラリピ | |||
通貨ペア | 買 | 売 | 買 | 売 |
米ドル/円 | 50 | -70 | 8 | -68 |
ユーロ/円 | -25 | 5 | -50 | 3 |
英ポンド/円 | 15 | -35 | 28 | -28 |
豪ドル/円 | 10 | -30 | 3 | -53 |
NZドル/円 | 10 | -30 | 3 | -53 |
カナダドル/円 | 25 | -45 | 13 | -47 |
トルコリラ/円 | 70 | -100 | 20 | -78 |
南アランド/円 | 8 | -20 | 4 | -19 |
※2019年9月29日時点、2社で共通の取扱通貨ペア〇/円のみ。
※1万通貨あたりのスワップポイント。
買いスワップによる利益は、英ポンド/円以外でトライオートFXが勝っていますね。
特に「米ドル/円」「トルコリラ/円」の買いスワップは大きな差があります。
売りスワップによる損失は、両社で大差がない通貨ペアも結構ある感じです。
もし長期的にポジションを保有することがあれば、スワップポイントの利益が出やすいトライオートFXが有利になりますね。
スワップポイントは政策金利や為替変動等によって変動する可能性があり、場合によってはマイナスに転じることもあります。
また、買い・売りともに支払いが発生することもあるので理解しておきましょう。
トライオートFX・トラリピ【手数料含む利回りを比較】
ここまでトライオートFXとトラリピの手数料を比較してきましたが、実際に運用するとどれくらい利回りに差があるのか気になりますよね。
そこで実際に取引を行うことを想定して、米ドル/円で1,000通貨の往復取引を同じ条件下で行った場合の利回りも比較してみました。
トライオートFX | トラリピ | |
通貨ペア | 米ドル/円 | 米ドル/円 |
取引数量 | 1,000通貨 | 1,000通貨 |
取引手数料 (往復分) | 40円 | 0円 |
スプレッド (往復分) | 6円 | 70円 (中央値で計算) |
予定利益 | 10,000円 | 10,000円 |
確定利回り | 9,954円 | 9,930円 |
※往復取引を1回行った場合。
単純な利回り計算ですが、トライオートFXの方が利益率は高いことがわかります。
トラリピも取引手数料無料になったことで差が縮まってきています。
ここで米ドル/円をすぐに決済せず保有する場合は、毎日スワップポイントの受け取りもあるため、利回りもまた違ってきますね。
とはいえ、トライオートFX・トラリピの自動売買は、取引を繰り返してコツコツ利益を積み上げていくスタイルです。
運用期間が長くなるほど取引回数も多くなるので、同じ条件で運用しても手数料の違いで利回りに大きな差が生まれてしまいます。
運用コストは安いに越したことはありませんし、個人的にはトライオートFXの方がおすすめですね。
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トライオートFXは自分でイチから設定する必要なし
トライオートFXでは、あらかじめ用意された自動売買プログラムから選ぶだけで、誰でも簡単に運用をスタートさせることができます。
トラリピの場合は自分で設定を作る必要があるので、自動売買が初めての方はここで挫折してしまうこともありますよね…
そんな方でもトライオートFXなら、好成績なプログラムや人気の高いプログラムから選ぶだけでいいため、手軽に始めることができるんです!
また、設定をイチからカスタマイズすることも可能で、自分で設定したい中上級者の方でも利用しやすいですよ。
トライオートFXは運用コスト面に優れていますが、自動売買プログラムは初心者でも利用できて使い勝手も優秀です。
フルオートの「シストレ24」も利用できる
実はトライオートFXの口座を開設すると、自動売買サービスの「シストレ24」も利用できるようになります。
シストレ24ではフルオート機能で、自動売買プログラムの入れ替えも自動化することが可能。
定期的なメンテナンスを省きたい…という方におすすめですね。
どちらで運用するかはあとでも決められますから、まずはトライオートFXの口座開設を済ませておくのがいいですよ。
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トライオートFXでトラリピ設定を再現することも可能
トラリピはマネースクエアが特許を取得している独自注文で、正式名称はトラップリピートイフダンです。
特徴を簡単に説明するなら、一定の値幅に売買注文を複数本設定し、自動的に売買を繰り返すことで利益を重ねる仕組みですね。
トライオートFXは拡張性に優れているので、やろうと思えばトラリピの設定を再現することもできます。
ただ、自動売買初心者のうちは自分で設定するハードルはかなり高いですね…
あくまでトラリピ設定を再現できるだけであって、無理に設定を行う必要はありません。
まずは自動売買の経験を積んで慣れていくことが大切です。
トライオートFXにはわざわざ自分で設定しなくても、好成績な自動売買プログラムなどがありますから、設定済みのものから選んで運用するのがいいですね。
レンジ相場向け・高金利通貨向けのロジックがありますが、まずは人気の高いレンジ相場向けのロジックで始めるのがおすすめですよ。
トライオートFXとトラリピの手数料・スプレッド・スワップ比較まとめ
- 取引手数料ならトラリピ
- スプレッドならトライオートFX
- スワップならトライオートFX
ここでは、自動売買サービスのトライオートFXとトラリピで、運用にかかる手数料を徹底比較しました。
トラリピは取引手数料を無料化したことで、トライオートFXのコスト面と大きな差はなくなっています。
低コストで運用できればそれだけリターンに繋がっていくので、高コストの自動売買よりも運用効率を上げることができます。
自動売買FXとしてはどちらも優秀なサービスですから、迷ってしまうのも無理ありませんね。
個人的には、手軽に運用を始めることができるトライオートFXがおすすめです。
スマホアプリもあり使い勝手は申し分ないので、この機会にさっそく運用を始められてみて下さいね!
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