ビットコイン(BTC)が今後、いつまで価格が上がるのか?というテーマについては、仮想通貨投資家なら誰もが気になるところですよね。
2021年に入り、ビットコインが本格的に投資対象として見られるようになってきたことで、関心も高まりつつあります。
私もコツコツ積立を続けて、現在では1BTC以上は保有しています。
ただ、今からだと価格が高すぎて買えない・・・暴落が怖くて投資できない・・・という個人投資家は多いでしょう。
この記事を書いてから、実際にビットコイン価格が20%ほど下落しているので、2017~2018年の大暴落を知っている人は不安になるところ。
そこで今回は、ビットコインはいつまで上がるか、今から買っても大丈夫なのか、個人的な考えをまとめたので、参考にして頂ければ幸いです。
ビットコイン(BTC)とは【おさらい】
ビットコインとは簡単に説明すると、ブロックチェーンを基盤とした「デジタル通貨」になります。
サトシ・ナカモト氏が投稿した論文をもとにして、2009年1月に誕生しています。
仮想通貨や暗号資産という言葉が聞き慣れてきましたが、ビットコインは数ある仮想通貨の1つにすぎません。
また、ビットコインは「モノ」ではなく「データ」なので、ドルや円のように実物のお金は存在しません。
実在しないモノだから突然消えるんじゃ・・・と不安に感じる方もいますよね。
ただ、ビットコインのデータは分散・可視化されたネットワーク上で管理・記録され、いきなり消えたりすることはありません。
ビットコインは0.0001BTCから取引できる
2021年2月24日時点では、1BTC=約500万円ほどになります。
いやいや、高すぎて買えないよ・・・と思うかもしれませんが、日本の仮想通貨取引所では「0.0001BTC=500円」から購入できます。
少額から始められるので、これはありがたいですね。
ビットコインが暴落、今後どうなる?
ビットコインはコロナショック以降、価格を大きく上げ続けて、一時期は600万円を超えるほどになりました。
2020年3月は約50万円ほどでしたが、1年を経たずしてこの上昇・・・バブル相場と言っていいですね。
ただ、22日~23日にかけて、ビットコイン価格が20%以上下げてきています。
過熱しすぎた相場では必ずいつか暴落するものですが、これが単なる調整なのか、バブル崩壊なのか、それは誰にもわかりません。
ここで、過去に起きた大暴落の二の舞になりたくない・・・と感じ、慌てて狼狽売りする人も多いです。
それにビットコインは特に価格変動幅が大きいため、10%~30%の下落は割とよく起こりますからね。
ですが個人的には、以前と比べて環境の違い、ビットコインに対する意識や投資目的が大きく変化しているため、今後はさらに価格が上がると思っています。
少なくても1,000万円、長期的には5,000万円くらいにはなるんじゃないかと。
なので、暴落したときは「いつ売るか」ではなく、「いつ買い増しするか」を考えていますね。
ビットコイン(BTC)に価値がある理由【裏付け】
ビットコインの価格がここまで上がると思っていた人は少ないかもしれません。
なぜ、ただのデータでしかないビットコインがここまで上昇しているのか、気になる方は多いですよね。
個人的に思考した結果、価値がある理由としては以下の3つだと思っています。
- 価値保存手段に優れている
- 機関投資家の投資対象になりつつある
- ビットコインを超える通貨は現れない
それぞれ理由を見ていきましょう。
①:価値保存手段に優れている
価値保存手段としては、法定通貨(ドル・円)やゴールドを保有するのが一般的でしょう。
特にゴールドは劣化しにくく、埋蔵量があと10年ほどで枯渇すると言われているため、将来的には希少性がさらに高まる可能性があります。
ただ、ゴールドは持ち運びに不便なので、基本的には金庫に眠らせておく以外の使い道がないと言えますね。
そこでゴールドに代わる価値保存手段として期待されているのが、仮想通貨のビットコインというわけです。
ビットコインはデータなので以下のようなメリットがあります。
- 劣化する心配がない
- スマホで簡単に取引できる
- 偽造することができない
つまり、ゴールドよりもビットコインの方が優秀であることがわかりますね。
また、総発行枚数が2,100万枚と上限が決まっていて、すでに1,800万枚以上が発行済みとなっています。
新規発行されるビットコインは、残り300万枚ほどしかない・・・
ビットコインは誕生してから12年とまだ実績が浅いため、価格変動が激しく価値保存手段としては安定性に欠ける面があります。
ですが、長期的に価格が安定するようになれば、ビットコインが「デジタルゴールド」として認知される日も近いでしょう。
②:機関投資家の投資対象になりつつある
引用元:kevinrooke.com
2020年~2021年現在にかけて、ビットコインを予備資産として保有する企業がかなり増加しています。
ビジネス分析プラットフォームの大手上場企業である、マイクロストラテジー社が大量のビットコインを購入したことで話題になりました。
そしてそのマイクロストラテジー社は2月17日に、ビットコイン購入資金として転換社債(CB)によって9億ドルを調達する動きも見せています。
また、10,000BTC以上を保有している世界の公開企業は以下のとおり。
- MicroStrategy:71,079BTC
- Tesla:42,857BTC
- Galaxy Digital Holdings:16,402BTC
※2021年2月24日時点
2月8日に電気自動車メーカーのテスラ社が、総額15.5億ドルでビットコインを購入したことでも仮想通貨業界を賑わせましたね。
こうした世界的企業がビットコインを投資対象としたことで、今後は機関投資家からの資金流入がさらに加速する可能性があります。
また、1,000BTC以上を保有する大口投資家(クジラ)も増加傾向にあります。
引用元:BitInfoCharts
1月4日には約2,000アドレス、1月11日には2,140アドレス、2月20日には2,359アドレスと、着実にクジラ数が増えています。
資金力のある投資家からの関心が高まっていることがわかりますね。
これがビットコインの価格を押し上げ続けている要因の1つとも言えるでしょう。
③:ビットコインを超える通貨は現れない
引用元:CoinMarketCap
ビットコインは数ある仮想通貨の中でも、時価総額ランキング1位を常に維持し続けています。
2位のイーサリアム(ETH)と比べると、歴然の差があることがわかりますよね。
そもそもビットコインは「最初に誕生した仮想通貨」なので、世界的な知名度も圧倒的に高いです。
もし今後、ビットコインのような通貨が誕生したとしても、本家を超えることはまずできないですね。
すでに「デジタルゴールド」として認識されつつある今、このポジションに入り込む余地はないと言えます。
人気の高いイーサリアムは、アプリケーションのインフラ的役割を担う通貨なので、基本的にビットコインとは全くの別物です。
もちろん、他の仮想通貨でも価格が伸びるものは出てきますが、ビットコインを超えることはないでしょう。
以上のことから、ビットコインに価値がある理由がわかってもらえたかと思います。
ビットコイン(BTC)はどこまで上がるのか【価格予想】
ここまで読んで理解してもらった方なら、ビットコインがいかに価値あるものなのか、もう説明する必要はないですよね。
ただ、これからビットコインの価格はどこまで上がるのか、ここが一番気になるところでしょう。
そこで仮想通貨の価格予想の参考になる「S2F」モデルを見ていきます。
S2Fモデルでビットコイン価格を予測
引用元:digitalik.net
【Stock/Flow 10 days】
- 紫色の線:ざっくりしたモデル価格
【Stock/Flow 463 day】
- 青色の線:平均的なモデル価格(実質的な理論価格)
【Price end of day】
- カラフルな色付きの線:実際の価格(1日の終値)
このS2F(ストック・フロー)モデルは、ビットコインの供給システムをもとに、長期的な価格推移を予測したものになっています。
左側にある数値が価格を示していて、一番上が1億円になっています。
このS2Fモデルチャートで見るべきポイントは、「青色の線」と「色付きの線」です。
2つの線を見比べてみると、青色の線(モデル価格)と色付きの線(ビットコイン価格)がほぼ同じ動きをしていることがわかりますね。
ビットコイン価格がモデル価格より少し乖離した場合でも、そのあとに必ず戻すような動きをしています。
これを見る限り、S2Fモデルのチャートは今後も参考にできそうですね。
また、青色の線が1,000万円に到達するのが2021年8月ごろ。
2021年2月24日時点のビットコイン価格は約500万円なので、S2Fモデルの価格はかなり現実的なものになってきています。
S2Fモデルは、人や財が無限にあることを前提とした理論上のものであるため、いつかは需要限界を迎えて価格上昇が見込めなくなります。
S2Fモデルはいつか機能しなくなる、ということは理解しておきましょう。
ビットコインの半減期後は価格が上昇しやすい
ビットコインの半減期
- 2012年11月
- 2016年7月
- 2020年5月
- 2024年4月
ビットコインはブロック生成をもとに、約4年に1回のペースで半減期が予定されています。
これはプログラムで自動的に執行され、半減期が訪れる度にマイナーの報酬が減少していく仕組みです。
プログラムによって発行枚数が強制的に少なくなるので、ビットコインの希少価値が高まるタイミングでもありますね。
また、S2Fモデルのチャートを見てみると、半減期を迎えた後は必ず価格が上昇しているのがわかります。
もちろん価格上昇が確定しているわけではありません。
ですが、2024年4月に予定されている半減期後のビットコイン価格は、半減期前よりも上がる可能性が高いと言えそうです。
ビットコインはゴールドの時価総額を超えるのか
ビットコインはゴールドの代替えとして、価値保存手段に優れていることを解説してきました。
では、ゴールドを超えることが可能なのかも考察していきます。
ビットコインとゴールドの「ストックフロー比率(希少値)」と「時価総額」を見てみます。
ビットコインは2020年5月の半減期以降、1ブロック(約10分)あたりのマイニング報酬が6.25BTCとなっています。
2021年2月24日時点での総発行枚数は「1,850万BTC」ほど。
これを以下の計算式に当てはめると、ビットコインの希少値を求めることができます。
ストック(総発行枚数)÷フロー(年間発行量)=希少値
- 1,850万BTC ÷ 32.85万BTC = 56.31
ビットコインの希少値はゴールドに迫っていることがわかりますね。
時価総額はゴールドの約10分の1なので、これからビットコインが10倍になっても不思議ではありません。
1BTC=約500万円×10倍=約5,000万円までは、現実的な価格と言えるかもしれませんね。
S2Fモデルのチャートをもう一度見てみましょう。
2024年4月に予定されている半減期後の上昇で、ビットコイン価格が5,000万円に到達することが考えられます。
個人的には2025年2月ごろまでは、S2Fモデルを参考にしてもいいかと思っています。
ビットコイン(BTC)おすすめの買い方【毎日積立】
ここまでの内容を簡単にまとめておきます。
【ビットコインまとめ】
- データであり、お金であり、消えたりしない
- ゴールドより優れた価値保存手段になる
- 2,100万枚が発行上限であり、希少性が担保されている
- 2025年には、価格が5,000万円まで上がる可能性がある
ビットコインが高騰していて手が出せない・・・暴落が怖くて今から買う勇気が出ない・・・と思っている方。
今のビットコイン価格は、以上の理由からまだまだ上昇余地があり、今から買っても全然遅くないレベルです。
S2Fモデルを信じるなら、迷うまでもなくビットコインを買った方がいいですね。
ただ、いきなり大金を入れてしまうと、目先の値動きが気になって精神的に良くありません。
ビットコインは価格がかなり変動するため、投資した後に大きく下落してしまった・・・ということもあります。
少なくても、2025年までは長期保有する覚悟が必要なので、生活に影響が出ない金額で機械的に淡々と積立するのが理想です。
私も実際に少額で毎日積立を行っています。
基本的には、毎日決まった時間に一定の金額を積立する「ドルコスト平均法」がいいです。
毎月積立でもいいんですが、ビットコインは価格が安定していないため、1日に10~30%動くことが普通にあります。
なので、毎日積立の方が長期的に取得単価が平均化しやすいという理由から、個人的にはこちらがおすすめですね。
毎日積立するなら、どこの仮想通貨取引所がいいのか
ビットコインの積立を決意した方は、自動積立に対応している仮想通貨取引所の口座が必要になります。
無難な取引所を選ぶなら、人気の高い「Coincheck」を使うのがおすすめです。
ビットコインをはじめ、取り扱い通貨のほぼすべてが積立可能です。
「毎日つみたてプラン」を設定するだけで、指定口座から引き落とし⇒買い付けを自動でやってくれます。
基本放置で積立してくれるので、価格を気にすることなく続けやすいですね。
【Coincheckで口座を開設する】
ちなみに私は「bitbank」を利用していますが、積立機能はないので「自動積立Bot」を設定しています。
どの通貨に、何時に、いくら積立するか等を細かく設定でき、買い付け手数料も安いので便利ですが、プログラミングの領域なので初心者には難しいですね・・・
この辺に詳しい方はbitbankがおすすめです。
【bitbankで口座を開設する】
ビットコイン(BTC)の売り時・いつ売却する?【出口戦略】
ビットコインを保有したら、どのタイミングで売却するか、という出口戦略も考えてみます。
S2Fモデルを参考にするなら、5,000万円になるまで何も考えずにホールドする、という戦略でも問題はありません。
ただ、とりあえず目先の利益を確定させたい・・・という方もいますよね。
先ほどのS2Fモデルのチャートでは、必ず理論価格より大きく上昇している時期があります。
過去2回とも、理論価格の上昇が弱まるタイミングで、実際のビットコイン価格が一時的に理論価格を上抜けしていることがわかります。
つまり、次も同じポイントで大きく上昇する可能性が高いため、そこがビットコインの売り時と言えますね。
あとはどこまで価格が上がるのか、という疑問が残りますが、これは相場の過熱感によって変化するので予想するのは困難です。
ただ、チャート形状から考えると、前回の上昇幅を超えることはないかもしれません。
丸で囲った1度目の上昇時は理論価格の約10倍、2度目の上昇時は約3倍ほどになっています。
ここから予測するなら、おそらく3度目の上昇時は理論価格の1.5倍程度が上限じゃないかと個人的には考えています。
次に理論価格の上昇が弱まるのは約1,000万円になったタイミングなので、ここから1.5倍となると「約1,500万円」前後あたりですね。
私がビットコインを売るなら、1,500万円が一時的なピークと想定して出口戦略を立てるかと思います。
ビットコインを買い戻すタイミングは?
ビットコインが暴落したときに、また買い戻したい人も多いかと思います。
相場というのは上昇と下落を繰り返す動きをするので、常に価格が上がり続けるということはまずありません。
もちろんバブル相場だった場合でも、小さな下落を繰り返しながら価格が上がっていきます。
S2Fモデルのチャートを見ると、理論価格を大きく上抜けした後は、必ず下落して理論価格まで戻すか、一時的に下抜けしています。
このタイミングがビットコインを買い戻す目安になりますね。
また、前回のピーク時にあたる高値まで割り込まない傾向があります。
S2Fモデルに沿った値動きをするなら、前回の高値である約210万円まで下落する可能性は低いと言えるかもしれません。
とはいえ、底値を狙って買い戻すのは判断が難しいため、理論価格まで戻す動きがあれば積立を再開する、という戦略がいいんじゃないかと思います。
ビットコイン(BTC)は今からでも買った方がいい【結論】
2020年3月ごろのビットコイン価格を知っている方なら、今の価格が明らかに高い・・・と感じるのは無理ありません。
なんせ、10倍ほどに伸びていますからね。
バブル崩壊が懸念されるところですが、2017年~2018年に起こった大暴落のときとは相場観が全く違っています。
大口投資家や機関投資家の資金がビットコインに流れていることから、今回は過去に起こった大暴落のような展開はないんじゃないかと思っています。
半値戻しはあっても、全戻しはさすがになさそう。
ただ、あくまでも個人的な考察に過ぎないので、これから価格がどう動くかは正直わかりません。
ビットコインに投資するかどうかは、必ずご自身で判断して決めるようにしてくださいね。
DeFi投資で今人気のPancakeSwapについて解説しているので、始めてみたい方は参考にどうぞ。
▽▼▽【BSC DeFi】PancakeSwap(パンケーキスワップ)の始め方・やり方を図解【入門編】

やっぱりビットコインは高いし、価格の安いアルトコインを買いたい・・・という人は、おすすめ銘柄も解説しているので、こちらも参考にどうぞ。
▽▼▽【2021年】ビットコイン以外のおすすめ仮想通貨を厳選【アルトコイン】
